“愛したはずの夫は、まったくの別人でした――”
先日、「ある男」(2022年 松竹)という映画を見ました。
面白かったので、皆さんにも紹介しようと思います。
あらすじ
“弁護士の城戸(妻夫木聡)は、依頼者の里枝(安藤サクラ)から、亡くなった夫「大祐」(窪田正孝)の身元側査という奇妙な相談を受ける。
数年前、里枝は離婚を経て、子どもを連れて故郷に戻り、そこで出会った「大祐」と再婚。新たに生まれた子どもと4人で幸せな家庭を築いていた。
しかしある日、「大祐」が不慮の事放で命を落としてしまう。悲しみに暮れるなか、長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一(眞島秀和)が法要に訪れ、遺影を見て「これ、大祐じゃないです」と衝撃の事実を告げる。
愛したはずの夫は、名前もわからないまったくの別人だったのだ……。
「大祐」として生きた「ある男“X”」は、いったい誰だったのか。
城戸は「ある男“X”」の正体を追い“真実”に近づくにつれ、いつしか“別人として生きた男”への複雑な思いが生まれていく――。”
(公式サイトより抜粋)
2時間という長編の中で「自分とは何か」を問いつつ、死生観を掘り下げるアプローチが見受けられますが、この映画のテーマは「愛」でした。
“人は心に深い傷を負ってもなお、それでも、また愛せるのか――”
戸籍という仕組みを逆手に取り、「実在する別人」になるという設定は非常に興味深く、物語に惹き込まれます。
緻密で繊細なラブストーリーであり、
家族愛を描いたヒューマンドラマであり、
謎を一つ一つ解き明かしていくミステリー作品でもあります。
ルネ・マグリットの絵画「不許複製」を非常にうまく効果的に使っていたのも印象的でした。
世の中には同じ人というのは存在しません。
抱えている事情もみんなバラバラです。
自分のルーツも生まれたときから決まっており、変えることもできません。
そんなどこにでもいる「ある男」の物語です。
よかったら是非皆さんも鑑賞してみてください。
かねこ
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