先日、「プロジェクトX」が4月より18年ぶりに復活すると発表がありました。
青函トンネルなどの巨大建設工事、VHSなどの製品開発、あさま山荘事件など、
日本の産業史・現代史に残るプロジェクトに関わった人々のドキュメンタリーで、
私も時折涙を流しながら見ていました。中島みゆきの歌も良かったですよね。
新シリーズでは、バブル崩壊以降の「失われた時代」をテーマとするようです。
人に讃えられなくても、たとえ光が当たらなくても、
その仕事の背景には情熱と勇気があるものです。
期待したいものですね。
さて、そのプロジェクトXでも取り上げられたこともあり、
惜しまれつつ2011年にパナソニックの完全子会社となった会社があります。
この前後の数年間で役員のほとんどが社外に去り、
グループ10万人超の巨大企業でもありましたが、
倒産を経ずに経営統合という形で事実上消滅するという、
日本経済史上でも極めて稀なケースとなった会社です。
SANYOのロゴで親しまれ、充電式のニッケル・水素電池のeneloopを開発した、
三洋電機株式会社です。
現在も法人格が残っておりますが、社員のほぼ全員がパナソニックグループなどに転籍しているので、事実上休眠状態となっています。
意外と知られていませんが、三洋電機は「デジカメ」を商標登録しているので、
他社が自社製品を「デジカメ」と呼ぶことは基本的にありません。
そんな三洋電機に、「炊飯器の神様」と呼ばれた人物がおりました。
下澤理如(しもざわまさゆき)氏です。
業界初の「圧力IH(電磁誘導加熱)炊飯器」や、
かまどご飯を炊飯器で再現する「おどり炊き」を発明した方です。
その旨さに惚れ込み、我が家でも早十数年、三洋電機製の炊飯器を使っており、
日々「おどり炊き」を食しております。
なぜこの話をしたかと言いますと、その炊飯器がブッ壊れたからです。
炊き始めるときも、炊けたときも、一切音が鳴らなくなりました。
いつ炊けたのかわかりません。
どこかにヒビが入っているようで、蒸気が漏れまくり、下にトレイを置かないとびしゃびしゃになります。
故に、お米を炊く量に合わせて水も0.5合~1合分足さないと、うまく炊けません。
その見極めが必要なため、職人技が求められます。きっと、圧力も漏れています。
タイマーも役に立ちません。設定しても、ボタンを押した瞬間に炊き始めます。
発狂しそうです。
そんなわけで、現在我が家では十数年に一度の炊飯器の買い換えというプロジェクトXが進行中です。
ユーザー(嫁さん)のニーズや好みを詳細にヒアリングし、
経理担当(嫁さん)に予算の上限や確保時期を確認し、
決裁権者(嫁さん)に各社の製品の機能や価格のプレゼンを行い、
ようやく選定となる見通しです。
少しでも手を抜くと機嫌を損ね、ここには書けないような惨事が起きかねません。
非常にプレッシャーとストレスを感じております。
おすすめの炊飯器がありましたら、是非教えてください。
ちなみに、電子レンジでも同じ状況が起きています。
誰か助けてください。
かねこ
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