こんばんは。
東京都世田谷区【歌とピアノの教室】の
林亘子(こうこ)です。
基礎を大切にする教室です。
【3つの基礎】
①声を出す基礎
②歌やピアノの演奏の基礎
③楽譜を読む基礎
を身につけ、
上手になり続けられる
演奏の土台を作ります。
また、以下のような活動も行なっています。
ソプラノ歌手
カルチャーセンター「ボイトレ講座」
高齢者施設のレクリエーションを担当
ブログでは活動を通して感じたこと、
気づきを書いています。
昨日から声質を決める
声帯について
書いています。
今日の記事は、
私の経験と観察による
私独自の勝手な考察です。
昨日は、声帯の長さで、
高音、低音どちらが得意という話を書きました。
声質は、「声帯の長さ」だけでなく、
「厚さ」でもタイプが変わります。
今日のテーマは
声帯の厚さについて
いろんな方を観察していて
以下のような特徴があるように思います。
声帯が薄い人
✅ 声帯が動きやすく、小回りがきく。
✅ 速いパッセージが得意。
✅ 声の立ち上がりが早い。
✅ 朝でも声が出る。
✅ すぐ声が出るけれど、疲れやすい。
声帯が厚い人
✅ 声帯の動きが重たい。
✅ 声の立ち上がりが遅いため、丁寧なウォーミングアップが必要。
✅声が暖まると響きのよい音色が出る。
✅速いものより、ゆったりした曲が得意。
✅朝や午前中は声が出づらく、夜に向けて調子がよくなる。
✅長時間歌っても、声が出る。(長く歌った方が調子がいい)
このもともとの声帯の特徴の
組み合わせによって、
声の扱い方、つき合い方は変わってきます。
自分の声の特徴を知ることにより、
自分の声とのつき合い方が楽になります。
4つのタイプ別の大雑把な対処法
私の経験と観察によるものなので、
違うこともあるかもしれませんが
ご容赦ください🙏
声帯が短くて、薄い人
・高音が得意。
・中低音は苦手。
・声が出やすい。
・朝でも平気。
・速い曲、転がすこと(アジリタ)が得意。
・長時間歌うと、疲れやすい。
気をつけること
→歌い過ぎない(自分のピークを知る)
声帯が長くて、薄い人
・中音域が得意。
・速いパッセージ、転がすこと(アジリタ)が得意。
・高音を出すのにテクニック(訓練)が必要。
声帯が短くて、厚い人
・高音はわりと出る。
・動きの速い曲、転がる曲は訓練が必要。
・声の立ち上がりは少し遅め。
・ウォーミングアップは必要。
・歌っているうちに、本来の声が出てくる。
声帯が長くて、厚い人
・楽器のコントロールが1番難しいのがこのタイプ。(それは楽器が大きいから)
・きちんとテクニックを身につけると、他の人にはない深い音色を持っている。
・声の立ち上がりは遅め。
・ウォーミングアップは念入りにやる必要あり。
・夜になるほど、声が出てくる。
例えば、私の場合
特徴
✅ 高音は出る方だった(高音を一発出すことは得意)
✅ 転がるもの(アジリタ)は苦手。
✅ 声の立ち上がりはあまりよくない。
✅ ウォーミングアップは丁寧にした方が調子がいい。
✅ 器楽的に歌うことは苦手。
✅ わりと長時間歌える。
✅ 喉は強い(と言われる)。
おそらく、私の場合は
声帯は短め、厚みがある声帯
なのだろうと思われます。
どういうことが起こっていたかというと、、、
聴く先生によって、
声質の見立て、選曲が変わり、
なかなか自分の特色、
「売り」が分かりませんでした。
つまり、誰が聞いても、
「高い声」とかではなく、
どうにでもなりそうな声でした。
高音を評価して下さる先生には、
コロラトゥーラと呼ばれる
速くて高い曲を得意とするソプラノの曲を渡され
中低音が深い響きを持っていると
評価して下さる先生には、
叙情的な少し低めのソプラノが歌う曲を
薦められたり、
ハイメゾソプラノでやった方が
仕事があるのでは…
と言われたこともあります🥶
そして、試行錯誤した私の結論は、、、
高音は出る声帯なのだけれど、
厚みがあり、
動きが悪く、
扱い方が難しい。
つまり、扱い方に技術が必要ということです。
歌う前には、ウォーミングアップ(ストレッチ、呼吸、発声)を丁寧に(多めに)する。
選曲は、
軽いもの(いわゆるハイソプラノ)ではなく、
しっとりした曲。
声楽で使われる言葉としては、
リリコ・レッジェロの
レパートリーだという結論に行き着きました。
自分の声の特徴が掴めてきたら、
以前より、自分の声とのつき合い方が
やりやすくなりました。
誤解のないように言っておくと
「高音が苦手なタイプは高音を諦める」
とか
「声の立ち上がりが早い人は、
トレーニングや発声練習が必要がない」
と言っているわけではありません!
正しくトレーニングして、
きちんとテクニックを身につけ、
自分の声をコントロールできれば、
音域は広がるし、
どんなタイプの曲でも
歌えるようになると思っています。
自分の声のタイプを知ることで、
得意分野、チャームポイント、
合う曲が見えてきます。
また、弱点を踏まえて
トレーニングすることによって、
弱点をカバーできるし、
声とのつき合い方が
変わって来ると思っています。
唯一無二の自分の声。
自分の声の特徴を知り、
大切に育ててみませんか?
今日は、さらにマニアックな声のお話🥶
最後までお読み頂き、
ありがとうございました🙇🏻
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