戦後70年。

我々民族派にとって、この70年とは如何様なものか、それは英霊に対して申し訳なさに咽ぶ月日である。



先刻、とある学徒出陣の自決についてTVで語られていました。


その方は東京音楽大学1年時に学徒動員され南洋の激戦地ルソン島へ。

その最期は拳銃による自決だったそうです。


しかも自決されたのは終戦の6日後。


マラリアに身体を蝕まれ、終戦を知ってか知らずか、その決断の胸中は如何様であったのか・・・想像するに余りある壮烈な最期です。


その方は音大在学中、作曲の才にあふれ、学生ながらにオペラの楽曲をレコードに残された。


なんとそこに、ご本人の歌声が入っていました。


先ず美しい旋律がながれ、そこへ静かでいて凛とした張りのある歌声が響いてくる。


「君がため    世のため    何か惜しからむ
捨ててかひある    命なりせば」



私も歌が大好きです。


さらに、まだまだ未熟でありますが戦時歌謡ばかり歌っておりますので、私の耳はこうした歌には慣れ親しんでおります。だからこの方の歌声に宿す気持ちが他の視聴者の皆様より強くわかるつもりです。


私は悲しみの声には聞こえませんでした、かといって勇んで戦いにゆく人の声にも聞こえません。



この様な崇高で美しい歌声を聞いたあとに、この方の自決という壮烈な最期を想像すると、さぞかし無念であったろうと・・・  


胸が苦しくなります。



私たちは、こうした英霊の遺訓を語り継ぎ、二度と戦争を起こしてはなりません。この才ある音楽家の命を奪ったものは、敵の銃撃でも、爆弾でもありません。




戦争に奪われた命であると理解します。




あらためて、靖国神社に眠る護国の英霊に感謝いたします。