いまだに、ほんっとにヤバかったなぁって思うことがあるの。

 


子どもにケガをさせてしまった時のことをね、今も時々思い出すの…。

 

 

夏休みに入る前の暑い日だったの。

 

新米先生だったぼくは、いつものように、

 

3年生の子どもたちと一緒に学校から歩いて20分ほどの川原に行ったのね。

 


そこは、足首ぐらいまでしか深さがない安全な川なの。

 

だから、子どもたちとしょっちゅう行ってたの。

 

音楽と国語の教科書を持ってね。

 

 

で、川原で元気に歌ったり詩の音読をしたりしてね、

 

とっても楽しいの。

 


青空と緑の大地の中で読んだり歌ったりってね、最高だね。

 

自然が喜んでいるみたい。

 

 

そして次は川遊び。

 

みんなキャッキャッってとっても楽しそう。

 

 

ぼくも子どもたちと一緒に楽しんでいたの。

 

 

「あ~~幸せだなぁ~~。」

 

満足感と幸せに包まれていたその時、

 

 

「先生!A君が足を切ったみたいです!!」

 

って叫ぶ声が。

 

 

「ええ~!うっそ~!やめてぇ~!」

 

って思いながら行ってみると、

 

A君は、足の裏をザックリ切って血が滴り落ちている。

 


痛そうだ…。

 

ぼくは真っ青になった。

 


超焦りながらも、

 

「A君大丈夫だからね!」

 

って言いながら、ぼくのハンカチで押さえた。

 


けれど、血が溢れてくるの。

 


うろ覚えの止血をした。


 

とにかく、学校までなんとかして連れて行かなきゃ…

 

って必死だった。

 

 

ぼくは、A君をおんぶして歩いた。

 

みんなA君を心配して声をかけてくれる。

 

A君は気丈だから、もう平気って言ってる。

 

まだ8歳なのにすごいなぁって思いながら歩いた。

 

 

なんとか学校に無事について、

 

保健室で保健の先生にしっかりと処置をしてもらった。

 

 

念のために保護者に連絡をとってきてもらったの。

 

申し訳なさそうにしているぼくに、A君のお母さんは、

 

「早川先生、大丈夫ですよ、こんなのケガのうちに入りませんよぉ。それより、子どもたちをいつもありがとうございます。」

 

って感謝されちゃってね…。

 


ぼくは、その温かさと強さ優しさに胸が熱くなってね、涙が流れてきたの。

 

 

それからね、学年主任も管理職も、一切ぼくを責めないの。

 

注意もしないの。


 

多分ぼくが反省しきりだったからかもしれないけど。

 

 


ぼくは、その後も川原へ行き続けたんだ。

 

裸足にはならないように気をつけてね。

 

やっぱり子どもたちと楽しく学びたいから。


いろいろな体験を通してね。



 

それにしても、今振り返ってみると

 

改めて怖い危ないことだったって思う。

 

ケガの原因は、多分割れたビール瓶のカケラ。

 

もっと深く切れていたらと思うとぞっとする。

 

今での時々思い出すくらい心に残っている。

 


 

そして同時に、

ぼくはどれだけ面倒を見てもらったかって思う。

 

学校の中の先輩達はもちろんのこと、

 

保護者の方々にもすっごく育ててもらった。


 

新米先生のぼくなんかダメなことばかり。

 

指摘しようと思えばいくらでもダメ出しできたと思う。

 


自分の大切な子どもを預けるには心もとない面だらけじゃなかったなぁ。

 


それでも信頼して温かく接してくれたおかげで、小学校の先生の喜びとやり甲斐を味わうことができたんだなぁ…。

 


ぼくは、保護者の皆さんに育ててもらったと思っている。

 

 

今度はぼくが、保護者の方々を応援していく番だ!!

 

 

 

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