今日の学校でのことです。

 

  中間休みに、一年生たちが教室で水着に着替えていました。

  中にはおもしろい子がいるもので、廊下に出てふざけながら着替

 えています。

 

  キャーキャーと声がする方を見てみると、下半身をペロンと出して

 着替えている男の子がいます。

  

  高学年の女子たちが、

 「出羽先生、なんとかしてください~。」

 と、言うので、

 「担任の先生はいないの?」

 と聞くと、

 「いないんです。」

 とのこと。

 

  私は、「おもしろいから、もうちょっと見てようかな・・・・」なんて思っ

 ていたのですが(笑)、なんとかすることになりました。

 

  こんな時は、先生って普通は、

 「そんなことしてはいけません!」

 とか、

 「ちゃんと着替えなさい!」

 とかって言っちゃいますよね。

 

  子どもたちは、私がおもしろい先生だと分かっているので、どんな

 ふうにするのか興味津々です。

 

  たくさんの目が私に集中しているのを感じます。

 

  さあて、どうしたものか・・・。

 

  初めて接する子どもなので、どんな反応をするのか分かりませ

 ん。

 

  「ま、笑顔で話せば泣いたりしないよな・・・。」

 

  「ねぇ、きみ。すっごい素敵なおちんちんを持っているんだね。」

  「先生ね、可愛いおちんちんを集めているんだ。きみのが欲しいな

   ぁ~。ちょうだい。」

 

  「いやだ~。やめて~。」と、教室の中に入っていったので、

  追いかけていって、

  「今から10数える間に着替えたらあきらめるよ。」

 

  と言って数え始めたら、すぐに着替えてくれました。

 

  内心ホッとしました。

  

  見ていた上級生たちは、笑いながら、

  「やっぱり出羽先生は、おもしろい。」

  とか、

  「出羽先生は、普通じゃあないよな。」

  とか、ほめ言葉?(笑)をもらいました。

 

  すると、見ていた6年生の男の子から質問されました。

 

  「先生は、なんでそんなふうにおもしろく指導できるんですか?」

 

  将来、小学校の先生になりたいと思っている子どもです。

  適当なことは言えないので、正直に答えました。

 

  「えっとね・・・忍法、思いつきの術です。あはははは。」

 

  その子も笑うかと思っていたら、これまた真面目に、

  「いつも、そういうふうにおもしろいことを考えているんですか?」

  と、たたみかけられました。

 

  「う・・・真面目すぎてやりにくい・・・。」と、思いながら、正直に答

  えました。

  

  「うん、そうなんですよ~。」

 

  その男の子は、不思議そうに、でもちょっとニコッとして去っていき

 ました。

 

  どんな先生になりたいのか、これからじっくり考えていってくれるこ

 とでしょう。

 

  私みたいな人もいれば、厳しい先生も、真面目でおとなしい先生

 もいます。

  いろんな先生がいることがいいんです。

  学校は、社会の縮図です。

  子どもたちも、先生達も、いろいろな人がいるからこそ、学べること

 が多くなります。

 

  ま、でも、やっぱり、思いやりがあって、明るく楽しい人がいいです

 よねぇ。