坂本龍馬 # 1-2 Tuya girl.
<艶が~る、妄想小説>Tuya girl. if you want to meet me. Ryouma #1-2龍馬さんと航海の旅に出て、薩摩の温泉でほっこりしていた主人公その後、旅館に一泊することになった二人は…。良かったら( *´艸`)Ryouma # 1(続きものにつき、初めての方はこちらからどうぞ)「ふぅ~…」温泉にゆっくり入るのは、いつぶりだろう…。見も心も温まりながら、私はふと空を見上げて今までのことを振り返った。(この時代にやってきてから、もう二年か…)龍馬さんや他の幕末志士たちと出会い、私も翔太くんもいろいろな影響を受けながら大人への仲間入りをし、何事にも挑戦し邁進してきた。でもそれは、私たちを支え続けてくれた人達がいたから…。そして、龍馬さんがいてくれたから、ここまでやって来られたのだと素直に思える。辛い時には、そっと背中を押してくれて…。一歩前へ踏み出せないそんな時も、少しだけ手を差し伸べてくれる。時には厳しく、時には優しく…。何より……。人の命の儚さや、一緒にいられる時間の大切さを教えてくれた…。「…ありがとう」私は、思わず大空に龍馬さんの笑顔を思い浮かべた。温泉を満喫した後、すぐに龍馬さんのいる部屋へ戻ると、彼は縁側に胡坐をかいていた。その後ろ姿は、なんだかとても凛々しく見える。「ただいま、戻りました。いいお湯でした…」「お帰り、○○」私は彼の隣に座ると、そっと肩に寄り添った。すぐ傍にあるその大きな温もりを感じながら、そっと彼の逞しい腕に触れる…。「龍馬さん……」「なんじゃ…」彼は優しく私の肩を抱き寄せると、またいつもの笑顔をくれた。私はその微笑みをもっと間近で見たくて、思わずそっと顔を近づける。「……○○」少し吃驚したような表情をしたが、彼もゆっくりと顔を近づけてきた。やがて、彼の柔らかな唇が私の額に触れる。それは、とても優しい口付けだった。「龍馬…さん」彼の温かい手が私の腕に触れ肩に触れると、そっと抱きしめられる…。「……この時をずっと待っちょったが」「龍馬さん…」「もう、我慢せんでもえいがね」彼は、私の肩を抱きしめたまま優しく耳元で囁くと、照れくさそうに微笑ながら夜空を見上げた。「今夜は上限の月じゃ…」彼の視線を追って私も夜空を見上げる。左半分が欠けた月…。どこか、寂しげなイメージを受ける上限の月はそれでも綺麗に輝いていた。「おまんと初めて見たのは、きれえな満月じゃったがね。覚えちゅうか?」「はい…翔太くんと龍馬さんがお座敷に遊びに来てくれた時でしたよね?」「おお、あん時じゃった」以前、翔太くんと二人でお座敷に遊びに来てくれた時、三人で満月を見上げて、月の中で兎が餅つきをしているという話をしたことがあったっけ…。あの時の彼らは、とても忙しくて…。特に龍馬さんは、心に余裕が無いようだった。私と翔太くんは、普通に兎が餅つきをしているように見えたが、龍馬さんだけ月の中に人の顔が見えたと言っていた…。月の中の兎が他の何かに見えた時…心が傷つき、余裕が無い状態なのだと、母に教えて貰ったことがあったが、まさにその時の龍馬さんはそんな状態だったのかもしれない…。上限の月を見上げながら、そんなことを考えていた時だった。「○○……」優しく囁かれ、すぐ隣にある大好きな彼を見つめる。「月明かりに照らされたおまんは、まっこと綺麗じゃ」「龍馬さん…」私たちは、いつまでも月を見上げながらお互いの温もりを感じ合っていたのだった。<アメンバー記事につづく>Ryouma Sakamoto # 1-3 ~あとがき~今回も、読んでくださってありがとうございました゚.+:。(≧∇≦)ノ゚.+:。 このお話の続きは、またアメンバー記事にて(⊃∀`* )