こんにちは。
メンタルコーチの渡辺美香です。
今日は「人はなぜ怒るのか」について
「期待」という言葉を使って
説明したいと思います。
怒りには
その原因となった
本当の感情
(心理学では、「第一次感情」と呼ばれます)
が隠れています。
無意識でも
「ある出来事が起こる→本当の感情(第1次感情)が湧く→怒る」
のように何らかの本当の感情(第1次感情)が
先に湧いているのです。
まず、なぜ、怒りが起こるのかというと、
自分の「期待」通りにならなかったからです。
例えば
相手が待ち合わせの時刻に遅れてきて
腹が立つのは、
「自分は相手にとって大事な存在のはず」
「だから私との約束を守ってくれるはず」
「もうすぐ会えて楽しい時間を過ごせるはず」と
期待しているから。
それなのに相手が約束通りに現れないと、
「私は大切に思われていないのでは?(怖さ)」
「会える時間が減ってしまう(さみしさ)」
「もしかして相手に何かあったのかも(不安・怖さ)」
等の感情が沸き起こります。
そして、
それらの本当の感情(第1次感情)は
心にとって不快なもののため
それらから逃げるために
ほとんどの場合、
無意識のうちに
第2次感情の「怒り」に変えてしまうのです。
怒りの強さの度合いは
本当の感情(第1次感情)の
強さに比例します。
●怒りが生まれる第4段階
第1段階「期待」
例:待ち合わせ
・○時には相手に会える!
・自分は相手にとって大事な存在のはず
・だから私との約束を守ってくれるはず
・もうすぐ会えて楽しい時間を過ごせるはず
という「期待」の段階
第2段階「期待の裏切り」
・相手がなかなか現れない!!
という「期待の裏切り」の段階
第3段階
「本当の感情(第1次感情)
で心がいっぱいになる」
・私は大切に思われていないのでは?(怖さ)
・会える時間が減ってしまう(さみしさ)
・もしかして相手に何かあったのかも(不安・怖さ)
という「本当の感情で心がいっぱいになる」段階
第4段階「怒る」
ごるぁーーーーーーーーー!!
という「怒る」段階
「怒り」の下にあるのは、
「期待」通りにならなくて
「困ったな」という
気持ちです。
相手に対してどんなに怒っても
あなたの感じた
本当の気持ち(第1次感情、怖さ、寂しさ等)が
相手に伝わるわけではありません。
「怒り」の下に隠れた
あなたの本当の感情(第1次感情、怖さ、寂しさ等)と
向き合って
それを伝える方が
ただ怒りをぶちまけるよりも
建設的なコミュニケーションが
成り立ちそうですね。
また、あなたがあなた自身の
本当の感情(第1次感情、怖さ、寂しさ等)に
気づいてあげると
ネガティブな感情は
時間にしたら数分から長くても15分くらいで
すーーーーっっと落ち着いて収まっていくこと
が多いと思います。
でも、第二次感情である
「怒り」にばかり焦点を当てていると
残念なことに
第二次感情の方は増えていくばかりだと
言われています。
※あなたにも
数日前の出来事でも
嫌な事を思い出しては
何度もカッカッと来てしまった
経験はありませんか?
私も以前は、
嫌なことがあると
第二次感情である
「怒り」にずっと焦点を
当ててしまい
丸1日から2日くらい
カッカッしていることもあったのですが
心理の勉強をして
最近では
ネガティブ感情の収まるスピードが速くなりました。
「怒ったとき」は
自分が何を期待していたのか
本当の感情は何だったのか
自分の本当の感情に
自分自身が気づいてあげましょう。
そうすれば
ネガティブ感情は
すーーーーっと、
収まっていきますよ。