こんにちは。
やりたいことを我慢しがちな女性の味方!
フリーダム・メイク・コーチングの
塩唐松なつです。
人間を表現、評価する3つの言葉
「 Being」「Doing」「Having」を
聞かれたことはありますか。
「Being」「Doing」「Having」の解説、マサオさんのブログより
以下引用-----------------------------------------
・Being あること
・Doing すること
・Having もつこと
それぞれ解説していきますと、
☆beingとは、
私たちの「命そのもの」を指します。
在り方や、感じるもの、存在そのもののことです。
☆doingとは、
行動、行為のこと。
「目標に向かって努力する」という行動や、
「仕事をさぼる」、「学校にいかない」等
行為のことを指します。
☆havingとは、
doingの結果として得られるもののことです。
資産や地位、名誉、容姿、成績、肩書き、
学歴、財産、人間関係などもこれに当たります。
「ありのままの自分」とは
「命」や「存在そのもの」のこと、
「Doing」、「Having」ではなく「Being」を指します。
この自分の存在そのもの(Being)に、
価値を感じることができるようになれば、
より心は安定して、幸せに生きる事ができるようになることと思います。
引用以上------------------------------------------
私は看護助手として患者様の世話を含めた
仕事を3年間していた経験があります。
よく
人間はBEING(あり方・ありのままの姿・存在)が大事
と言われますが、
私にそのことを教えてくれたのは
認知症患者のXさんでした。
Xさんは20歳代の頃の不運な事故から
ずっと認知症を患っていて
私がお世話をさせていただいたころは
病気もだいぶ進行していて
自分の髪の毛や墨汁など
食べ物でないものも口にいれてしまい
言葉でしっかりとコミュニケーションは
取れない状態でした。
でも彼女は
すごく性格が穏やかで
いつもニコニコしているんです。
若いころは女優さんを目指されていたと
うかがいましたが
顔だちも美しくスタイルもとてもキレイ。
裕福な家の出身で
醸し出す雰囲気に余裕と気品がある方でした。
確かに彼女のDoingとHavingを見れば、
Doing
・ 食べ物でないものを食べてしまう。
・ おむつに手を入れてしまう。
・ 言葉によるコミュニケーションは取れない。
Having
・ 認知症患者である。
・ 仕事は持たない。
・ 持ち物はわずかな衣類とオムツ。
といったことがまず挙げられてしまうと思います。
けれども彼女の
Beingは
・いつも穏やか
・いつもニコニコ
・他人に意地悪なことは絶対にしない など
人間性の良さばかりが見えてくるのです。
私もママになることで
我が子に対しては
Being (存在)が大事、
いてくれるだけで良いという気持ちになれましたが
正直、
他人様に対しては
Having(肩書)とDoing(行為)ばかりで
評価するところがありました。
それがXさんと出会い
ほかにも
いくつもの重い障害を抱えた
重症心身障がい者病棟での患者さんたちや
神経難病患者さんたちとの出会いの中で
みんな
障がいや病気といったHavingがあり
制限されたDoing(行為)しかできない
けれども
Being (存在)自体は何者にも侵されずに
ある、、
そしてその価値は等しい、
私はそのように考えるようになりました。
Xさんをお世話させていただいた最後の日
彼女の愛らしい目と私の目が合った際には
「Xさんは私に人間として大事なことを教えてくれた、
先生だったんだ」
そう思うと感極まるものがありました。
病院退職の際、
神経難病の患者さんから
プレゼントされた
手作りの花束。
どんなに高価な花束よりも価値がありますね。
不自由になっていく手で
一生懸命、折って下さったのですから。