人間の生き方 | 作家 福元早夫のブログ

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人生とは自然と目前の現実の、絶え間ない自己観照であるから、
つねに精神を高揚させて、自分が理想とする生き方を具体化させることである

 オスカー・ワイルド(1854-1900)は、アイルランドのダブリンに生れて、同地の大学を経てオクスフォード大学に学ぶ。

 

「芸術のための芸術」を唱えて、唯美主義、芸術至上主義に基づく活動を展開して、フランスやアメリカにまで名を知られた。

 

 小説『ドリアン・グレイの肖像』や『ウィンダミア卿夫人の扇』などの一連の喜劇作品、世紀末文学の代表とされる悲劇『サロメ』などで、文名高く時代の寵児となる。

 だが、男色罪による獄中生活の後は、不遇な晩年を送った。

 

 オスカー・ワイルド(1854年― 1900年)はアイルランド詩人作家劇作家男色を咎められ収監、出獄後、失意から回復しないまま没した。

 

 人間の生き方について彼は語っている。

「善人はこの世で多くの害をなす。彼らがなす最大の害は、人びとを善人と悪人に分けてしまうことだ」

 さらに彼はこういう。

「楽観主義者はドーナツを見、悲観主義者はドーナツの穴を見る」