季節の変わり目が大の苦手!
皆様 いかがお過ごしでしょうか
どうも、亜倉です。

前回、初めて遭遇したお話をしましたが、今回も遭遇したお話を。

【オカルト体験談③写真】

その週末、私は近所の幼なじみのA子の家に泊まりに行く約束をしていました。
A子は母親と二人暮らしで、早くに祖父母、父を亡くして家計を支えるシッカリ者。

A子の家の居間には、生前の家族写真が
沢山飾ってありました。
特にお婆ちゃんっ子で、あの写真がお気に入りなのよとA子の母から聞いていた。

しかし当日、待ち合わせ時間になったものの、残業になったから先に家に入っててと連絡があり、勝手知ったる馴染みの家なので、先に夕飯をご馳走になっていた。
「おかわりあるからね。小さい時からコレ好きでしょう」
『おばさんの料理はいつも食べ過ぎちゃう』

なんて会話をしながら頂いていると、
暫くしてA子が帰ってきた。

私『A子お帰り!お先に頂いちゃってますよ』

A子「遅くなってゴメンねー!ママが夕飯作って待ってるって言うから、先に来て貰っちゃって」
A母「ハイハイ、手洗いうがい!」

そんなこんなで夕飯を終え、
順にお風呂まで頂いた。
お互いに忙しく近況を話せていなかったので、A子の母も交えて深夜まで話し込んでいた。

A子の家に泊まる時は大抵、
A子、私、A子母の3人で川の字に布団を敷いて寝ていた。
まるで修学旅行のようだ。

「そろそろ寝ようかね」
A子の母が電気を消した。
いわゆる「豆電球」にして、暗闇ではなくうっすら視界が保てる暗さに消した。

A子も残業疲れか、1番に寝落ちたようで、すぐに寝息が聞こえてきた。
私もいつの間にか眠っていた。

勝手知ったる馴染みの家とはいえ、
枕が違うせいか、数時間してフッと目が覚めてしまった。

気配を感じて、ゆっくりと視線を移すと、A子の足元に誰かが立っていた。
後ろ姿の女性だ。右手を高く上げて、A子の足元の棚上をゴソゴソと何か探しているようだった。

A子は寝ている。
……てことは、おばさん?
確かに見覚えのあるシルエット。
なぜか直感で【泥棒ではない】と
安心しきっていた。

私はゆっくりと反対側に寝返りを打った。



   おばさんは寝ていた。


私は元の方向に向き直す勇気はなく、
おばさんを見つめたまま気絶した。

翌朝、朝食を頂きながら話そうかとしたが、【ある事】に気が付いてやめた。

後日、やはりA子にだけは話そうと思い
お茶に誘った。

私『あのね、A子』
A「なぁに、真剣にどうしたの?」

あの夜に見たことを話した。
A子とおばさん以外のシルエットが、
棚を探っていたこと。

私『それからね…』

そのシルエットが、A子のお気に入りの写真の人物にソックリだということ。

A子「マジで!?」
私『うん、確かにおばあちゃんだった』
『あの写真にソックリだった』


A子の母から聞いていた、
A子のお気に入りの写真。

A子が家族でブドウ狩りに行った際に
おばあちゃんがブドウを狩る後ろ姿を
小学生だったA子が撮ったものだ。

おばさんから聞いた事がある。
A母「おばあちゃんはこの写真が大好きだって、いつもA子を褒めてたの」
「A子の1番のお気に入り」

その後、おばあちゃんが探っていた棚を整理すると、探していた写真が数枚出てきたそうだ。

A子「おばあちゃん、この出て来た写真も飾って欲しかったのかな」

嬉しそうな寂しそうな表情で
笑った目には、おばあちゃんとA子が
並んでブドウを食べている姿が映っていた。

A子「羽矢那、ありがとね」
この出来事がキッカケで、
「おぼろげ」が「確信」に変わったのでした。

まだ何話か続くので今日はこの辺で。