クラシックの迷宮 https://www.nhk.or.jp/radioondemand/share/491_3158.html #radiru
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クラシックの迷宮
日本 1944
初回放送日:2024年8月10日
お山の杉の子 安西愛子(歌) 、加賀美一郎(歌) 、寿永恵美子(歌)作詞: 吉田テフ子作曲: 佐々木すぐる(3分29秒)<コロムビア COCA-12460>
子宝ぶし 美ち奴(歌) 、有島通男(歌)作詞: 村松秀一作曲: 陸奥明編曲: 長津義司(2分33秒)<テイチク TECA-20638>
勝利は翼から 波平暁男(歌) 、近江俊郎(歌) 、奈良光枝(歌)作詞: 軍事工業新聞制定作曲: 古賀政男編曲: 江口夜詩(3分29秒)<コロムビア COCA-12456>
ああ紅の血は燃ゆる 酒井弘(歌) 、安西愛子(歌)作詞: 野村俊夫作曲: 明本京静編曲: 奥山貞吉(3分29秒)<コロムビア COCA-12456>
少国民決意の歌 波平暁男(歌) 、酒井弘(歌)作詞: 大木惇夫作曲: 山田耕筰(1分50秒)<コロムビア COCA-12460>
突撃喇叭鳴り渡る 楠木繁夫(歌) 、三原純子(歌) 、近江俊郎(歌) 、日蓄合唱団(歌)作詞: 勝承夫作曲: 古関裕而(2分)<コロムビア COCA-12461>
兵士の序楽 日本フィルハーモニー交響楽団(管弦楽) 、広上淳一(指揮)作曲: 伊福部昭(8分26秒)<King KICC177>
サイパン殉国の歌 木下保(歌) 、千葉静子(歌) 、日畜合唱団(歌)作詞: 大木惇夫作曲: 山田耕筰(3分6秒)<コロムビア COCA-12456>
一億総進撃の歌 伊藤武雄(歌) 、佐々木成子(歌) 、日畜合唱団(歌)作詞: 佐藤春夫作曲: 草川信(3分6秒)<コロムビア COCA-12456>
比島決戦の歌 コロムビア合唱団(歌)作詞: 西条八十作曲: 古関裕而編曲: 江口浩司(1分50秒)<コロムビア COCA-12456>
歌曲「黄昏」(島崎藤村の詩による) 田中俊太郎(バリトン) 、松岡あさひ(ピアノ)作曲: 草川宏(2分7秒)<ディスク・クラシカ・ジャパン DCJA-21039>
歌劇「白狐」(岡倉天心の戯曲による)から「こるはの独唱」 永井和子(メゾ・ソプラノ) 、森裕子(ピアノ)作曲: 村野弘二(11分31秒)<ディスク・クラシカ・ジャパン DCJA-21039>
おほむたから オーケストラ・ニッポニカ(管弦楽) 、田中良和(指揮)作曲: 山田一雄(18分23秒)<エクストン OVCL-00459>
交響曲第3番 から 第3楽章 東京都交響楽団(管弦楽) 、山田一雄(指揮)作曲: 諸井三郎(15分26秒)<King KDC24>
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本日のこの時間は、
「クラシックの迷宮」。
音楽評論家
片山杜秀さんのご講義の時間です。
テーマは、「日本 1944」。
終戦80周年を来年に控え、
プレ終戦80周年企画として、
とのことです。
本日は、放送リアルタイムで聴けず
ただいま聴き逃し配信で視聴しております。
毎週聴き逃し配信がある訳ではない
この番組ですので、
今夜聴き逃し配信があったのは
本当にラッキーでした。
今夜から1週間、
こちらからどうぞです↓
日本の1944年の情勢
(戦争でだいぶ負けが込んでいる状況)を、
音楽を通じて垣間見る、という趣向です。
私は戦後だいぶ経ってからの
生まれですので
知らない作品ばかりなのですが
戦意発揚するようなリズムの
歌ばかりが流れ…
本日のテーマは心身に辛いです…
歌だけでなく、管弦楽作品でも
こんな調子のものばかりが
作られていた、とか…
例えばこちら↓
☆動画お借りいたしましたm(__)mありがとうございます☆
↑伊福部昭「兵士の序楽」
片山さん曰く、
「駆り立てられるような音楽」。
…。
聴いていて辛くなるばかりです…
(時折ゴジラっぽいフレーズが聴かれたのは
流石伊福部節と言うべきか?)
ですが、歴史を知るということは
大切なことですので
本日のテーマは、戦争を知らない
世代への注意喚起とした
企画として受け止めております。
将来を嘱望された音楽家で
戦地で亡くなられた方も、
たくさんいた、と。
その中のおひとりが
↓村野弘二さん。
↑歌劇「白狐」(岡倉天心の戯曲による)から「こるはの独唱」
歌舞伎にもなっている有名な演目、
葛の葉伝説(安倍晴明の母親は狐だったという
室町期の説話)をもとに
岡倉天心が書いた戯曲「白狐」。
こちらをオペラにした作品。
こちらは戦意発揚とは
程遠い、美しい作品でした。
こんなに美しい音楽を書く方も
戦地で亡くなられたのですね…
その村野弘二さんと
東京音楽学校で机を並べたのが
團伊玖磨さん。
その團さんが、戦後生き延びて
オペラ「夕鶴」を書いたのも、
「何か因縁めいたものを感じる」、
と片山さん。
↑團伊玖磨「夕鶴」
お次は、山田一雄の
交響的な葬送行進曲風の作品。
マーラーの5番シンフォニーに
仏教の声明のメロディを
組み合わせて掛け合わせたような
音楽、とのこと。
1944年の負けが込んできた状況下での
「死」を意識した作品、とのこと。
↑山田一雄「おほむたから」
「おほむたから」とは、
明治憲法時代風に言うと
「帝国臣民」という風に訳せる
とのことでした。
金管と打楽器が派手に鳴り響く
吹奏楽的な作品と感じました
「死の予感」「滅亡の予感」が
描かれた作品、とのことでした。
お次も、
「死をめぐる諸観念」を描いた
諸井三郎の交響曲第3番第3楽章です。
放送くださった演奏は、1978年
諸井三郎追悼演奏会の録音、
指揮は戦後作曲から離れてしまった
という山田一雄。
その演奏はYouTube動画では
発見出来なかったので…
代わりにこちらを↓
↑諸井三郎「交響曲第3番」
この作品も、私は今夜
初めて聴きましたが…
オネゲルの3番3楽章に通じるような
↑オネゲル「交響曲第3番」
…「祈り」を感じました。
諸井三郎さんの方は
1944年の作品なのですね…
オネゲルは1945年~46年にかけて
第2次世界大戦終結後に書かれた
ようですので、諸井さんの方が先ですね
諸井さんの3番3楽章は
ただいま初めて聴きましたが
コーダの部分に感涙しました…
光が見えた気がしました…
荘厳な作品でした
敗戦を目前にした1944年に
この作品を書いた、
そのことの意味を真摯に
受け止めております…
番組前半の戦意発揚楽曲には
心身共に参りましたが
この作品(諸井さんの3番3楽章)を
聴けて良かったです
人類の行き着く先…
それは誰にもわかりませんが
この作品のように、光ある
荘厳な世界でありたい
そう実現させるのは私たち
ひとりひとりだな…なんて
先ずは、身の回りから
光の方へー
そんなことを思わせられる
今夜の「クラシックの迷宮」でした…
それでは…
今夜も放送ありがとうございます
どなたさまも、
どうぞよい夕べをお過ごしください☆
いつもありがとうございます。
音楽のカミサマ…
いつもありがとう
皆さま、
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