クラシックの迷宮 https://www.nhk.or.jp/radioondemand/share/491_3158.html #radiru
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クラシックの迷宮
ハンス・プフィッツナー没後75年
初回放送日:2024年6月1日
舟路 作品6第6 ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ(バリトン) 、ハルトムート・ヘル(ピアノ)作曲: プフィッツナー(1分26秒)<ORFEO C 036 821 A>
歌劇「パレストリーナ」第2幕への前奏曲 ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団(管弦楽) 、クリスティアン・ティーレマン(指揮)作曲: プフィッツナー(6分52秒)<Deutsche Grammophon 449 571-2>
歌劇「パレストリーナ」第1幕第5場 ペーター・ブロンダー(パレストリーナ) 、カタリナ・マギエラ(妻ルクレツィアの霊) 、ペーター・マルシュ(大作曲家の霊) 、リチャード・コックス(大作曲家の霊) 、ハンス・ユルゲン・ラザール(大作曲家の霊) 、ミヒャエル・ナジ(大作曲家の霊) 、フランツ・マイヤー(大作曲家の霊) 、ディトリヒ・フォッレ(大作曲家の霊) 、キム・スンコン(大作曲家の霊) 、マグヌス・ヴァルドヴィンソン(大作曲家の霊) 、アルフレド・ライテ(大作曲家の霊) 、エリザ・チョー(天使の声) 、シン・ユンヘ(天使の声) 、ゾフィー・アンゲバウルト(天使の声) 、フランクフルト歌劇場管弦楽団&合唱団(管弦楽&合唱) 、キリル・ペトレンコ(指揮)作曲: プフィッツナー(20分37秒)<OEHMS OC930>
交響曲第4番 ニ短調 から 第4楽章 ベルリン新交響楽団(管弦楽) 、ハンス・プフィッツナー(指揮)作曲: シューマン(7分24秒)<KOCH 3-7039-2 H1>
カンタータ「ドイツ精神について」作品28 から 終曲 トゥルーデ・アイッペルレ(ソプラノ) 、ルイゼ・ヴィラー(アルト) 、ユリウス・パツァーク(テノール) 、ルートヴィヒ・ウェーバー(バス) 、ウィーン国立歌劇場合唱団(合唱) 、フランツ・シュッツ(オルガン) 、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(管弦楽) 、クレメンス・クラウス(指揮)作曲: プフィッツナー(7分50秒)<PREISER 90255>
交響曲 ハ長調 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(管弦楽) 、ハンス・プフィッツナー(指揮)作曲: プフィッツナー(15分48秒)<PREISER 90029>
幻想曲 作品56 から 第2曲、第3曲 バンベルク交響楽団(管弦楽) 、ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト(指揮)作曲: プフィッツナー(6分35秒)<CPO 999 136-2>
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今夜のこの時間は、「クラシックの迷宮」。
片山杜秀さんのご講義の時間です。
ハンス・プフィッツナー
没後75年の特集です。
プフィッツナー生没年は
1869年5月5日~1949年5月22日。
作曲家であり、指揮者、評論家。
モスクワ生まれのドイツ人です。
「20世紀に向かって音楽の在り方が
変わって来る時代」の人…
「科学の時代」
「12音技法であるとか、理屈で
音楽を説明しようとする」時代
「そのことに、猛烈に反発したのが
プフィッツナー」と、片山さん。
「大物の最後のロマン派」と形容される
音楽家、とのこと。
「シューベルトやシューマンといった
音楽家たちが幻想曲(ファンタジア)を
好んだように、形をはっきりさせないような
音楽を愛好する」作曲家、。
このプフィッツナーの代表作とは、
オペラ「パレストリーナ」。
ここでは、パレストリーナ(音楽家)は
プフィッツナーの分身として
描かれているそうです。
パレストリーナとは↓
(Wikipediaに飛びます)
音楽家↓
オペラ↓
本日2曲目、3曲目は
このオペラ「パレストリーナ」から
放送くださっています。
「パレストリーナという理屈(ポリフォニーの大成者)で音楽をやっている人間でさえ、霊感を得ないと作品が出来ないんだ、というプフィッツナーの思想を描いている作品」
と、片山さん。
2曲目の第2幕への前奏曲は、
教会音楽についての論争
(複雑なポリフォニー音楽が勝つのか
それまでの単純なグレゴリオ聖歌が勝つのか)
について描かれていて、
3曲目の第1幕第5場は、
パレストリーナに
様々な霊が降りてくる
という場面。
降りてくる霊感にも順番があって、
まずはパレストリーナ以前の
大作曲家たちの霊(男声)、
次に、天使たちの霊(女声)
そして、最後にそれまで
パレストリーナに霊感を与え続けてきて
亡くなってしまった妻の霊が
降りてくる…という。
今、3曲目を聴いておりますが…
霊感を得るシーン、
ものすごく感動的な音楽です~
↑感動で震えております…
オペラ「パレストリーナ」↓
フルトヴェングラー指揮↓
霊感を得る、という
大変抽象的な事象を
これまた抽象芸術である
音楽で表現する、という…
スゴイことを遣って退けたのが
このプフィッツナーの
オペラ「パレストリーナ」…
なのだなぁと感じました。
「作曲家というものはもちろん
理屈があるんだけれども、
理屈を超えたプラスアルファ(霊感)が
必要なんだ、と。」
片山さん。
「では、そういうプフィッツナーに
いちばん霊感を与えていた作曲家は
いったい誰なんだ?というと、
このひとだと思います」
と、流してくださったのが
プフィッツナー指揮の
シューマン
4番シンフォニー…( ;∀;)
第4楽章。
シューマンへの愛が感じられる
美しい4番4楽章でした…
1920年代の録音、だそうです。
オーケストラは、ベルリン新交響楽団。
かなり古い録音音源でしたが、
とってもクリアな演奏で、今聴いても
少しも古く感じないのが新鮮でした。
お次は、ナチスドイツ時代の
1945年1月の録音。
カンタータ「ドイツ精神について」
作品28.
「こうした大曲が終戦の迫る時期に
演奏されていたということは
プフィッツナーがナチスドイツに
擁護されていたことを表している」
と片山さん。
プフィッツナーの思想が、
ナチスドイツに都合よいものだった、
ということだった、と。
…ここで所用が入りまして、
放送をしばし聴き逃しております
放送は、プフィッツナー作曲、
プフィッツナー指揮ベルリンフィルの
「交響曲 ハ長調」。
1940年に発表された作品、とのこと。
そして本日おしまいは、
1947年に書き上げた最後の大きな作品、
3つの楽章から出来ている管弦楽曲。
「幻想曲」と題された作品です。
「リヒャルト・シュトラウスが
(ドイツが)戦争に負けて、晩年
書いた作品と比べて、
プフィッツナーも戦争責任を
云々されかねない現実の中で
どうしてこのような作品(幻想曲)を
書いたのか、いったい
プフィッツナーとは何者なんだ?
と、わたくしなんかは思ってしまいます」
と片山さん…
聴き逃してしまった箇所も含めて
もう一度最初から聴きたい放送回です。
アンコール放送に期待しております
それでは
今夜も放送ありがとうございます
どなたさまも、
どうぞよい夕べをお過ごしください
いつもありがとうございます。
音楽のカミサマ…
いつもありがとう
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