NHK-FM ベストオブクラシック-アレクサンドル・クニャーゼフ 無伴奏チェロ演奏会- をらじる★らじるで聴いてみませんか。2018年3月20日 午後7時30分 ~ 9時10分http://nhk.jp/P458

 
 
前記事より引き続き、失礼します。
 
 
今回、改めて聴いてみて、やはり
当日は確信までに至らなかった気付きを頂きました。
 
テンポが、これまでの録音とは明らかに異なること。
 
これは当日、
冒頭プレリュードを聴いた瞬間からハッとし
気が付いたのですが
当日のふわふわした心持ち故、
少し自分の感覚に自信が持てませんでした
 
放送を通して今夜聴いてみて、やはり、と。
まるで、別人の演奏と言ってもいいくらいです。
 
ここにも
バッハという人が、弾き手に求めているもの
 
そういうものが、感じ取れる
 
つまり、「いま」のその弾き手をそのままに映し出す
 
むろん、他のどの作曲家の楽曲でも本来的にはそうなのですが
 
 
バッハの無伴奏はもっと、自覚的に
そこを、敢えて、弾き手に挑んでいる
そういう確信犯的なものすら感じられます
 
譜面に向かっている時も居ない時も
バッハは常にそれを、弾き手に問いかけている
 
それは、おそらく自身への問いかけだったのだろうとも思います
 
無伴奏というカタチ
一対一で、自己と向き合うこと
 
それは、自己とのみ向き合うのではなく
無伴奏を通して
世界と、自然と、他者と、事象と、周辺の出来事
森羅万象、すべてと対話している
 
 
そういうことを、この「今夜放送の」彼の演奏を聴いて
改めて、感じました。
 
 
これは、何度でも聴きたくなる。
 
何度聴いても、その都度違った発見が
味わいが、ある
 
 
こんなに価値の高い音源を、どうか眠らせないでください
 
この演奏は、世界のたからです
 
たくさんの方のもとに、この演奏が届きますように