2016年モデルのGIANT GRAVIERをドロップハンドル化したので、その記録を残しておく。
長年乗ってきたグラビエもさすがにくたびれてきたこと、そしてグラベルバイクが必要になったことが、今回ドロップ化に踏み切った理由である。新車を購入するという選択肢もあったが、手元にある車体を活かして遊ぶのも悪くない。
最大の課題はブレーキ選択
ドロップハンドル化にあたって最大の問題となるのがブレーキである。
グラビエはVブレーキ仕様のため、そのままではSTIレバーで引くことができない。対応させるにはショートVブレーキ、もしくはカンチブレーキへの変更が必要になる。
ショートVブレーキは、太めのタイヤと干渉する恐れがあること、そして見た目がエスケープのような一般的なクロスバイク寄りになってしまい、あまり面白みがない。そこで今回はカンチブレーキを選択した。
今回は駆動・変速系をSORA R3000で統一する予定だったため、ブレーキもシマノ製を使いたかった。しかし、シマノのカンチブレーキはすでに生産終了している。とはいえ、探してみるとAmazonなどにはまだ在庫があり、今回はBR-CX50を選択した。
BR-CX50は、カンチブレーキでありながらVブレーキ用のリムシューが使えるモデルである。
カンチブレーキが廃れた理由のひとつに、調整の難しさがあると考えている。ブレーキシューを固定する金属棒は、緩めると三次元的に動いてしまい、微調整が非常にやりづらい。
その点、BR-CX50はVブレーキとほぼ同じ感覚で調整ができる。
さらに構造自体はカンチなので、ワイヤーを解放するとブレーキが大きく開き、タイヤの脱着が楽になる。カンチとVブレーキの良いところ取りと言えるだろう。
また、New Super SLR規格に対応しており、制動力が高く、ブレーキタッチも良好だ。
シマノのブレーキレバーにはシマノのブレーキ。これこそがコンポーネントという考え方だと思う。
実作業:まずはフレーム単体へ
実作業に入る。
まずはすべてのパーツを取り外し、フレームセットの状態にする。
せっかくなので、この機会にフレームも塗り直すことにした。
塗料は自動車用のタカラ塗料を使用。メーカーのロゴ、ヘッドマーク、防犯登録シールなどはマスキングする。
下地処理として400番程度のペーパーを軽く当て、塗装はハケ塗りとした。
専用溶剤で塗料をやや緩めに調整し、3度塗りを行う。細かい部分は細筆で対応した。
作業時は、廃材のシートポストを簡易作業台に固定し、そこにシートチューブを差し込むと安定して作業しやすい。
塗料が半乾きになったタイミングでマスキングを剥がし、その後丸2日放置して完全に乾燥させた。
組み上げと所要時間
乾燥後は各パーツを組み付けて完成である。
全工程で、おおよそ5日ほどあれば完了した。
この記事を書いているのは、組み上げてから半年ほど経った頃である。
毎週末このバイクでグラベルを走っているが、今のところ非常に快調だ。
贅沢を言えば、駆動系をESSAにしてもよかったかもしれない。
ギヤ比が軽くなることと、シャドーディレーラーのほうが未舗装路では安心感がある。
さらに欲を言えば、QUESやGRXのようにフロントシングル・リア10速以上にも興味はある。しかし、所詮は遊びのバイクである。あまりお金をかけすぎるのも考えものだ。新品のコンポーネントを一式そろえるくらいなら、NESTOの完成車を購入したほうがコストパフォーマンスは高いだろう。
まとめ
もし手元に、廃車にしようか迷っているようなくたびれたバイクがあるなら、こうした遊び方も十分にありだと思う。
興味のある方は、ぜひ試してみてほしい。






