さて・・・・・昨日、9月の2日に東京に帰ってきた。
岩手の旅の間、携帯でこまめに写真も撮ってアップしようと試みたのだが
とてもとても・・・間に合わない。
 
写真は同行してくれたゆうかさんが、山ほど撮ってくれたので
私の所へ着き次第、ぼちぼちアップします。
 
今回の岩手への旅は、一関で産婦人科の医師をなさっている菅原先生が
すべての段取りをしてくれた。
先生自身は一週間の休みを取り、宿の手配から食事、宴会、ファン集め、車の運転
新聞記者の手配、有りと有らゆることを、芸能マネージャーも真っ青…というぐらい完璧に心のこもった
世話をしてくれた。
 
本当に菅原先生には、言葉では云い表せないほどの大感謝をしている。
本当に素晴らしい出会いの4日間でした。
 
菅原先生は勿論ドンピシャ、ライダー世代で、特に2号ライダー・X・アマゾンの大ファンなのだ
 
実は三か月前、アマゾンが先に岩手に入り、菅原先生と被災地を訪ねていた。
今回訪問する野田村の仮設住宅も、前回アマゾンの強っての希望で実現したのだった。
 
こんどはダブルライダーで野田村のみなさんと逢うことになった。
 
私は迷っていた。
東北に向かう日が近ずくにつれ、その気持ちはどんどん大きくなり、「いったい俺は、被災された方になんという言葉をかければよいのか」……私は迷いの渦の中に放りこまれてしまった。
 
「頑張ってください!!」などという言葉は口が裂けても言わない・・・そんなこと言われなくても東北の人は
頑張っているのだ・・・生き死にのその狭間の中で懸命に生きているのだ。
 
そして私がたどり着いたところは、「感謝しています。ありがとうございました」それを伝えに行こう
私は…いや私たちは・・・いやすべての日本人があなた方東北の人たちに感謝していると
それを伝えに行こうと
 
あの2011年3月11日、私はあのうすら馬鹿の管総理が、この国会で引きずりおろされるかもしれないと
国会中継を見ていた。
そこへあの大地震だ。
私の家はボロ屋なのでガタビシ、ガタビシ、いまにも潰れそうな様子なので
私は寝ている息子をたたき起し、そのまま表へ飛び出した!!
地震で表に飛び出したのは初めてだ。
 
それでも私たち親子が一番最後で、近所の人はみんな表に飛び出していた。
それほどこちらでも大きな地震だった。
 
私も息子もパジャマ姿の酷い恰好だったため、揺れがおさまるとすぐに家に入りテレビにかじりついた。
 
震源地は宮城沖だとTVが伝えている……「宮城沖!?」それで東京がこんなに揺れたのか
TV局もパニックだ!!
各地の震度が続々とTV画面に表示される・・・・・・「東北が・・・えらいことになった!!」
そして津波の警報だ・・・3メートルとか6メートルとか表示される・・・・・・
「6メートルとはどんな津波だ?」実感がわかない・・・・・・
 
TVの津波予想が変わった・・・10メートルと書いてある!!
東北だけではない、千葉の銚子の方も10メートルの予想に変わった!!
「10メートル!!どんな津波だ!!」・・・私は数年前スマトラを襲ったあの大津波を連想した。
 
ものの30分も経たないうちに津波は東北の各地を襲い始めた
茨城の海岸も千葉の海岸も津波は襲っている。
TVカメラはその惨状を克明に伝える・・・・・・
 
私は驚愕し愕然とした・・・こんなことがあってよいのだろうか・・・・・・・
 
東京も大混乱だった
電車は止まってしまった
息子は店が心配だからと車で出かけようとする。
私は車は動かないから、かろうじて動いているらしい地下鉄を利用しろと云う。
 
私の奥さんは・・・埼玉県の所沢の方に居たので電車が動かないと云っている。
友達の車に便乗すると云っているが、道路はどこも大混雑だ。
結局私の奥さんは電車で3,40分の距離を8時間かかって家にたどり着いた。
 
TVカメラは東北の惨状を映し出し、そして福島では原発がやられた。
TVカメラは東京電力の会見、政府の会見を次々に放送し
私たちは東京電力の会見で福島の事故の容易ならざることを、肌で感じた。
東京電力の社員が震えながら説明しているのだ。
 
何所を見渡しても息を呑む惨状だ。
東北はライフラインがやられて、避難所に何も届かない状態だ。
 
世界各国から援助と驚愕の情報がもたらされる。
インターネットの時代、世界は日本人と同時にこの震災を見ていた。
 
世界が何に驚いたか
勿論それは津波のもの凄さだが
実はそれ以上に日本人に驚いたのだ。
 
あの状況で、家族を友人を恋人を失った東北の人たちが
食べるものも無いのに助け合って避難場所で生活している。
 
世界の人たちにとって、これが本当の驚愕だった。
「なぜ暴動が起きない!」 「コンビニにみんなが並んでいる!」 「泥棒は?」どこにも居ない。
人々は・・・泣き叫んだりせず、必死にこの状況に耐え、助け合っている。
 
「日本人とはなんという民族だ!」 「こんなに誇り高い人たちが世界に居たのか!」
「日本人とは日本人の民度は何と高いのか」・・・・・・アメリカからイギリス、フランス、ブラジル・台湾
そしてあの中国、韓国まで、世界各地からインターネットを通じ賞賛の声が日本に寄せられた。
 
東北人が日本を変えた・・・・・・・・・・
 
                                                               つづく