ひろこさん・・・まったくその通りです。
私はそのつもりで書いています。
これほど的確に私の心の奥を感じ取っていただき、とても嬉しく思います。
 
 
6月4日の入院まで、何もやることが無い……
薬を調合してもらったわけでもないから、体調の悪さは変わらない。
 
家で一人でボーっとしていると何かが気に掛る・・・なんだ?
 
そうだ!・・・私は本棚や雑然と物を放り投げて在る段ボールの箱や物入れに意識がいった!
 
ヤバイ!!
確かにヤバイ・・・もし私が亡くなった後、家族に見られたらヤバイ物が沢山ある。
入院中何度か家に帰ってこれれば整理もできるが、もしこのまま帰って来れなかったら……
 
私は少々焦りながら、本棚や物入れを漁った・・・・・・
「あの秘蔵のDVDは!・・・エッッ・・・どこに仕舞った・・・
 
それから約二時間あまり、私は埃だらけになりながら、あちらこちらを掻き回した。
出るわ出るわ・・・こんなに在ったのか・・・!
もう十年も二十年も目に触れてない物。
日記も出てきた、私が二十代の頃、芝居に迷い迷い・・・訓練と反省を汚い字で書き記した二年間の内臓・・・
これは見られたくない・・・しかし!! 捨てるには忍びない・・・
しかし、私が見ないとしたら、こんな物、誰が見るのだろうか・・・やっぱり捨てるか・・・
 
ミッドナイト・アバウトに使った資料が沢山ある。
音楽・写真・録画したDVD・・・これはきちんと整理しておかなくては・・・いずれDVDは何らかの形で
みんなが観られるようにしようと思っていた。
整理しておかなくてはどれがどれだか、後を託された人が困ってしまう。
 
部屋中にとっ散らかった品々を見て・・・私はなんだか楽しくなってきた・・・
やっぱり違うよな~~~
 
通常こんなシーンをドラマでやると、これから起こるだろう出来事を想定して
やたら辛気臭いシーン、芝居になってしまう
ところが私が体験した現実は、やたら楽しいのだ・・・病気のことなどすっかり忘れた
「これは捨てがたい・・・しかしこんな物、誰に形見分けをするんだ・・・あいつか?あいつか?」
 
こんなことが無性に楽しくて、大きなゴミ袋に、品物が貯まってゆかない……
 
それでもこんなところを家人に見られたくないので、エイヤッ!!と捨てた。
大きなゴミ袋は、一杯になってしまった。
 
しかしこれで終わりではない・・・何十年間に貯まった写真の整理とか、やることはたくさん残っている。
これを全部PCに取り込まなくてはいけない。
ワワワワッッッ!!!・・・・・・面倒くせぇ~~……
 
                                                             つづく