前回、体重が5キロほど減った、と書いたが
実は真実を書くとみんなに心配をかけるから
少な目に書いた。
本当は8キロ以上減って、なんと、70キロを割ってしまっていた。
 
胃穿孔で入院し、何も食べられない状態でも、70キロは割らなかった。
ということは、やっぱり、異常な状態かもわからない。
 
で、一昨日、近くの胃腸医院に行ってみたのだ。
 
すると医師は、「体重の減が非常に気になりますね……顔色も悪いし…」と云い
「もっと設備の整った大きな病院で検査してください」と国立○○病院への紹介状を書いてくれた。
おまけに「なるべく早く、明日行ってくださ」と念をおされた。
 
「う~~ん……ちょっとヤバいんじゃないの」と、私は思った。
「検査があるかもしれないので、食事はしないで行ってください」と看護婦が追い打ちを掛ける。
胃の気持ち悪さが倍になったようにムカつく…とうとう俺も癌か……などと不吉な台詞が
頭をひらり、ヒラリと浮かんでは消える。
 
私はめずらしく早く布団に入り、といっても深夜の二時だが、八時に起きて病院に向かうべく
部屋の電気を消した。
 
そして目を覚ましたら、なんと時計は九時を指していた。
普段は3,4時間寝れば、目を覚ましてしまうのだが、何故か熟睡していやがんのにひひ
 
私はチョッパやで支度をし、30分後には家を出ていた。
向かうは○○病院、といっても十分で着いてしまうのだが……
 
○○病院は数年前、孫娘が入院した事があり、行った事はあったのだが
なんと、改装をしたらしく、病院のロビーはシティーホテルのごとく立派になっている。
かなり薄汚い古いイメージの病院だったが最新のホテルの様だ。
 
ロビーに入り、私がウロウロしていると看護士の服装をした案内の女性が私に近づき
「どちらに御用ですか?」と訊いてくる・・・ホテルより親切だ。
 
私が紹介状を出すと「ご紹介の方ですか」とこれまた親切に、紹介の人が手続きするコーナーに
案内してくれ、そこからはまさしくホテルの案内係のような洒落た制服を身にまとった綺麗な女性が
初診の手続きやら、これから私が向かう消化器内科の場所を説明してくれる。
 
私はその美しい女性の教えの通り、エスカレーターを上り、二階の消化器内科の受付に向かった。
 
                                                    つづく