日本脳炎で首が曲がったんじゃないよ~~
いつか書いたろう、プールの底に頭をぶつけて、首の二番目だったか三番目だったか
レントゲンを見るとハッキリずれてしまっている。
医者が「酷いむちうちだな、どうしたの!」と吃驚していた……これも夏の出来事だ。

癌か……剣友会のイベントの時、ストロンガーがあまりにも痩せてしまっているので
吃驚した。
食道を切除したと言っていたが、荒木ちゃんも癌か……

リアルライダー世代も四十代半ば、人生を登山に例えれば下山に入っているわけだ。
頂上を目指してがむしゃらに突き進む楽しさもあるのだろうが
下山をゆっくり楽しむのも山登りの楽しさだ。

みんなはどんな山を登り、降りようとしているのだろう
私の山はどうやら通常の山のように綺麗な稜線ではなく、凸凹、起伏の多い下り坂のようだ。

急峻な登りを体験したのだから、下りは当然どこか心身に不具合が出てくる。
四十代後半は特に体に故障が出る……車だって長いこと使っていれば部品が磨耗して
交換しなければならない。これも自然の理だろう。

では、どこが登山の終了だろう……
山を下りきったとき…?
途中で遭難してしまったら…それは人生を全うしたことにならないのか……

そんなことはないよね、命が無くなった時、それが登山の終了だよね。
例えその死が病死だろうが、事故、自殺、殺人、自然死(?)だろうが
上り坂の途中だろうが下りかけだろうが、終わりは終わりだ。

死んだ後の評価は自分とは関係ない、残された人が勝手にするのだ。

でも私は思うんだよね、私の死後、私の子孫が、「ああ、そういえば家の先祖にこんな人が居たよね。
このご先祖様の生き方、ちょっとカッコ良いよね……このご先祖さまに恥じないような生き方、自分もしてみようかな……」なんて、私の死後、百年先でも二百年先でも、思ってくれる子孫が居たら、これに勝る幸せはないかな……なんてことを思ったりもする。

キカイダーの池田さんとは面識はないが、ヒーローを演じたことのある人は、どこかそんな何かを
残していったのではないかと思うのです。

                                          つづく