夜這いのシーンが大分皆さんの関心をよんでいるようだが
あのシーンのことは以前、しっかり書き込んだ筈だ。
家に帰ってから、何故かあそこが痛いので、何かと調べたら
赤く擦れていた……という話はしたよね……(~_~;)

撮影は、遅々として進まない。
だいたい現場に行って、何時間か暇を持て余して、飽きたころに
「ハイ、テストまいります!」とそんな状態だ。
これは、福島が終わって御殿場ロケに入っても変わらない。
何故かといえば、準備に時間が掛かるのだ。
合戦シーンなどは、朝から待機して、三時ごろになるとワンカットめが回る。

福島の海岸で、我々はいつも暇だった。
だからみんなで色々遊んだりして、仲良くもなったのだが……

監督といえば時々、待機している我々のところへ来て愚痴をたれる。
「まったく、主役は何も分かってねえんだよな」と一言二言、鬱憤晴らしして
仕事に掛かる……しかしそこは宇宙人、斉藤光正、徐々に自分のペースにもってゆく。

渡瀬さんが千葉さんに何か話しかけている……
「ソニー、アメリカには行ってんのか…」などと言っている。
千葉さんは、返事するようなしないような微妙な表情だ。

ウン?…この二人はどうなってんだ…と私は思った。
東映では千葉さんは渡瀬さんのはるかに先輩だ。
しかし渡瀬さんはためぐち以上の態度だ。
先輩後輩の挨拶にうるさい東映で、これはどういうことだろう……(@_@;)

東映の誰かが、喧嘩をやらせたら渡瀬が一番強いと言っていたが
こういう噂は、やらせないと噂は広がらない…最後発部隊の渡瀬さんは
東映で暴れたということだろうか…その辺はよく分からない。

あきらが何か騒いでいる…「泳ごうぜ」と云っているようだ
そういえば夏の真っ盛り、目の前は海というのに、地元の人も
我々も、誰も泳いでいない……地元の人影が無いのだ。

すると誰かが「この海は危険なんだって、潮が複雑に流れていて、沖にもっていかれちゃうって
地元の人が言ってた」と答えた。
そうか、それで地元の人が泳ぎに来ないんだ…私がそんなふうに思っていたら

「大丈夫だよヽ(^o^)丿泳ごうぜ」と脳天気のあきらが騒いで、素早く海水パンツになると
海の中に入っていった……誰も後に続かない……

あきらが海の中で騒いでいる「なんでもないよ!早く来いよ、気持ち良い」と……
私たちもしばらくあきらを眺めていたが、大丈夫そうなので泳ごうかとモソモソ動き始めたら
「アァァァ!!!ヤベェ!…なんだこれは!」とあきらが悲鳴をあげた…
「ワワワッッ!!沖にもっていかれる」……あきらは腹ぐらいの深さのところで
岸に戻ろうともがいているのだが、なかなか前に進まない……

我々はそれを助けるでもなく、ゲラゲラ腹を抱えながら笑っていた……(^_-)-☆

この後もあきらは、数々の話題を提供し、暇な我々を笑いの渦に巻き込んでくれた…(^^♪

                                         つづく