その前に……くだらんやりとりは自分のブログでやりなさい。

このブログは熱く、楽しく、前向きにを基本に続けている。
私の経験や、考え方が、少しでもみんなの役に立てば
また、日々のストレスが、少しでもこのブログで解消できれば
それだけで私は嬉しいのです。

生きている限り、誰もが悩みを抱えている。
前向きに対処しようと自分が思ったとき、初めてその問題は
解決の糸口が見えてくるのです。
そのためのアドバイスだったらいつでもします。


閑話休題

私も始めて体験したのだが、ひとつの遊びとしてオカマ言葉を
使っていると、争いが起こらないのだ。
それでなくても個性の強い俳優どもが、男ばっかり一つの旅館に缶詰になっている
ちょっとした事で、「あの野郎!」なんてことはよくあることだ。

不思議とこのロケでは俳優同士の揉め事は起こらなかった。
斉藤監督と千葉さんのバトルはあったが、私たちはたいして気にもしていなかった。
その辺の事情は以前書いたよね。

清水昭博という男は非常に面白い男で、率先して先輩俳優達に「あら、おねえさん、どちらに」
などと声を掛けていた。
みんなも面白がってそれに答えていた、確か千葉さんも答えていたんじゃないかな、そんな記憶がある。

それで、辻萬長さんが、我々の前を風呂に向かう姿で通りかかった。旅館の廊下でだ。
まず萬長さんの男らしい顔を思い出して欲しい。

「萬長姉さん、お、ふ、ろ、?」と清水が声を掛けたら、萬長さん、すっと後姿で立ち止まると
肩に掛けていたタオルの端を口に挟み、七三にこちらに振り向くと、しなを作りながら
「あ~ら、一緒に入る~」と上目遣いに私たちを見詰めた……

一瞬、清水も我々も、言葉が出なかった……萬長さんは、呆然とする私たちを尻目に
お尻を振り振り、風呂場へ向かった……

その時、期せずして出た我々の言葉は……「本物だ!!」

                                          つづく