そして1947年(昭和二十二年)、団塊の世代といわれる第一弾が大量に生まれてくるわけだ。

なにしろ戦争中は男が居ない、十代後半から三十代までみんな戦地に行ってしまっている
子供を作るにも相手が居ない・・・この当時の話を先輩俳優からよく聞いたが
敗戦直後は本当にもてたと述懐していた。

結婚適齢期の男女比は、女、トラック一杯に対して男が一人ぐらいの割合だったらしい
なにしろ女が次々寄ってきて、振り払うのに大変だったと微に入り細に亘り話してくれた。

やっぱり動物の本能だろうか、女も本来の雌に戻って、戦地から帰ってくる少ない男を奪い合い
やりまくる・・・(表現が直接的でごめん(~_~;))・・・そりゃ!子供がバカバカ生まれてくる・・・
だからと言う訳ではないが、昭和二十二年生まれは濃い奴が多い・・・何事にもアグレッシブだ(@_@;)

そして昭和二十四年、団塊の世代、第三弾として私たちが生まれる・・・この年は、もう一人の昭和の大スター美空ひばりがスクリーンデビューをし、「東京キッド」で大喝采を浴びる、ひばり十二歳、私のひと回り上の天才歌手の出現だ。

映画「東京キッド」でのひばりの役は戦災孤児だ。
空襲で瓦礫の山となった街で、たった一人残った肉親の兄を探しながら、戦争で傷ついた街の人達に
生きる勇気と希望を与えていく、そんな役だったと思う。

ひばりが劇中歌う東京キッドの一節に・・・♪~右のポッケにゃ夢がある~
                    ♪~左のポッケにゃチューインガム~
という歌詞がある・・・これがひばり伝説になるワンシーンだ。
貧困に苦しむ庶民に大きな夢を与えたのだ。

東京キッド】     

作詞:藤浦 洸

作曲:万条目 正

歌手:美空ひばり



1. 歌も楽しや 東京キッド

いきでおしゃれで ほがらかで

右のポッケにゃ 夢がある

左のポッケにゃ チュウインガム

空を見たけりゃ ビルの屋根

潜りたくなりゃ マンホール



2. 歌も楽しや 東京キッド

泣くも笑うも のんびりと

金はひとつも なくっても

フランス香水 チョコレート

空を見たけりゃ ビルの屋根

潜りたくなりゃ マンホール



3. 歌も楽しや 東京キッド

喉も自慢で 喉自慢

いつもスイング ジャズの歌

踊る踊りは ジタバーグ

空を見たけりゃ ビルの屋根

潜りたくなりゃ マンホール



もう一人の戦後の大スター美空ひばりは、裕次郎さんの事を書いたその後に、ゆっくりやります。

あぁ~~・・・まだここまでか・・・先はまだ長い・・・裕次郎さんはいつ出るの\(◎o◎)/!

                                          つづく