そのまえに、100円ショップに行くかとの質問だが、私の家の近く、歩いて3分ぐらいの所に
図書館が在る。
図書館など小学校以来、行ったこともなかったのだが、ここ2年ぐらい頻繁に出入りしている。
雰囲気の良い図書館で、一度に八冊の貸し出しをしてくれるので、まるで自分の書庫ができたみたいに
とても嬉しいヽ(^o^)丿
もっと早く図書館を利用すればよかった・・・

で、その横に100円ショップが在るのだ。
それまであまり入った記憶がなかったのだが、入って驚いた、こんなものが100円で売っているの!
と、それから図書館の帰りに頻繁に顔を出すようになった、で、べつだん必要でないないものを
買い込み、未使用の品物が、私の部屋に増えた・・・(~_~;)


天知さんの思い出だが、その前にみんなが誤解しないように大映でのことを話すと、ここに書いた思い出は、なるべくみんなが楽しめるように失敗談やら、私が焦ったり、困ったりしたことを選んで書いたのだが、勿論それだけではない。

合格したときの喜び、仲間と学んだ思い出、可愛がってくれた演技所長の伊藤先生
楽しい思い出も一杯あるのだ・・・それはいずれボチボチ書きます。

天知茂さんは新東宝出身の俳優だが、新東宝が無くなった後、大映と年間出演契約結んでいたらしく
座頭市とかに出演していた、私が始めて天知さんの姿を見たのは、その当時大ヒットした江波杏子主演の
「女賭博師」に出演している時だった。

私はその作品で「やくざA」という台詞もアップも無い役で、エキストラに毛の生えたような、上映されても、出演しているのは私しか分からない、悲惨な仕事をしていた。

女賭博師は賭場のシーンが多い、『入ります』という流行語になった壷振りシーンだ。

映画の撮影はTVドラマと違い照明その他に時間を掛けるので、当然待ち時間が多くなる。
ワンカットの照明に一時間ぐらい掛かるのだ。

俳優はスタジオの外で駄弁ったり、スターはお茶を飲みに行ったり、それぞれ待ち時間を過ごすのだが
天知さんは暗いスタジオの隅に椅子を置き、何も話さず、ただ寡黙に自分の出番を待っている。

それがカッコいいのだ(^^♪・・・ほとんど無駄口をたたかない、静寂なのだ。
かといって気難しいのかと思えばそうではない、私たちが挨拶をすると、あの少してれたような
斜にかまえた姿勢で、ニコッと笑顔を返してくれるヽ(^o^)丿

着流しで、ニヒルで、笑顔が素敵で、仕事に向かう姿勢が良い・・・わたしはいっぺんにファンになってしまった。

それから、非情のライセンス、明智小五郎シリーズと何度もご一緒したが、最初にお会いした時のまま
ニヒルも笑顔も静寂も、ぜんぜん変わらない・・・

天知茂はメチャクチャかっこいい男でした・・・(^_-)-☆

                                         つづく