出演者のコメントもそろそろ一息ついたので
おやっさんのつづきを書こうか・・・

ゆうすけくん、DVD、今日私の所へ届きました
来週にでもゆっくり見て、感想を書きます。

スカイライダー、出演DVD、所持していなかったのでありがとう。
「神敬介」カード、サインして送り返そうか?

さて、小林さんとのそれからだが、小林さんに教えてもらった
「ご存知!」と登場しろの解説をしておきます。

それぞれスターと言われる人は、必ず身に付けているのがこの登場の仕方です。

これは、歌い手も同じで、私の大好きな矢沢永吉さんも、ライブの登場シーン
ライブの盛り上げ方、見事に観客を興奮させてくれます。(何故、矢沢ファンになったのかはいづれゆっくり書きます)

映画でこの手法の一番上手いのが東映です

昭和30年代、東映時代劇の全盛期、お正月と、お盆に、東映はオールスター勢ぞろい
の映画を作ります。

普段、一人で主役を張っている俳優が全員出演するのです。

さあ、監督は大変です、スター全員に見せ場を作らなくてはいけません
みんな口うるさいスター達です
自分の見せ場が、他のスターより劣るようであれば、死活問題です。

東映にはこの交通整理を、見事に演出する名監督がおりました。

松田定次、佐々木康、マキノ雅弘、この名監督達は俳優の顔も立て
尚且つ、観客がワクワクするような、スターの登場シーンを演出します。

この演出のやり方を踏襲し見事に作品に生かしたのが深作欣二監督です。

俳優では、高倉健さん、菅原文太さん。

高倉健さんは、私が日本で一番尊敬する俳優ですが、
それこそ、背筋に電気が走るほどの、魅力的な登場の仕方をします。

ライダーファンは、是非、この登場のカッコ良さを、オールスター勢ぞろいの時代劇
それに高倉健さんの、映画で体感してください。(仮面ライダーも東映作品です)

健さんの作品、良い映画は沢山有りますが、私の推薦は
「冬の華」脚本・倉本聰・・・「山口組三代目」・・・「八甲田山」


ライダーに戻ります。
小林さんとの一番楽しいひと時は、食事の時でした。
ロケ先の食事、新宿や渋谷で仕事が終わった後
「速水、飯食いに行こう」とおいしい料理をご馳走してくれました。
新宿のお店で、串揚げを初めて食べた時など、その味は今でも忘れません。

でも、本当に忘れられないのは、小林さんの話です。

小林さんは俳優座の出身です。
小林さんが今まで見た名優達の芝居、感動した作品を語ってくれました。

滝沢修は(俳優座の名優)、あの芝居のあのシーン、こんなふうにと身振り手振りで
時には、レストランの椅子に立ち上がって、その芝居を再現してくれます。

私は、その時間が楽しくて楽しくて!
時間を忘れて小林さんの話に魅了されました。

小林さんが話してくれる芝居の話は、私が渇望していた先輩の教えです。

私は、ライダーの主役ですから、他の作品に出ることなど
スケジュール的にも不可能ですが
小林さんは、他の映画にも出演しています。

特に、市川箟作品には必ず出演していました。

この作品の話を聞くのがまた楽しい、小林さんがライダーの現場に
戻ってくると、いの一番に「今度の作品はどうでした!」と
私が聞くのです。

すると小林さんが「速水、華麗なる一族の佐分利信の芝居はな!・・・」
と、映画談議が始まる!

なんとも楽しいおやっさんとのひと時です・・・

                                つづく