>アキバの事件を見てミッドナイト・アバウトを・・・(hayamizukiさんコメント)
先日の秋葉原の事件のニュースを見る度、「ミッドナイト・アバウト」を思い出します。いくら予告殺人をしようともいくら大勢を傷つけようとも、所詮は少年Aの模倣に過ぎないではないかと……。

いきなりの過激な意見ですみません。
私も公演中の「少年A」と目が合うのを恐れていた一人です。それほどの気迫でした。まるで、会場の空気が彼の手となって、私を締め上げているような錯覚さえしました。夢に見るのも解る気がします。
あの日、仕事の都合が付かずに行けなかった友人がおります。彼女に見せる為にも、再演を心より望んでおります♪


そうなんだ、彼は少年Aと同い年・・・あの神戸の事件から一年後ぐらいだったか
記憶は定かではないが、NHKの番組で少年Aと同世代の学生を集め
討論番組をやっているのを見た。

私が驚いたのは、少年Aの気持ちが分かると答えた若者が半数ぐらい居たことだ。

我々大人は、14歳の犯行と聞き、思考が停止してしまった。

しかし、大人は衝撃を受けた分、この事件の解明をしなければならなかった。

だが、少年法の改正とか、意味の無い対処でお茶を濁してしまった。

何故か、それは大人が、イヤ、親と言ったほうがいいが、この人達の恐怖だ。

少年Aの犯行を突き詰めれば、それは親(自身)を突き詰めることになる。

得体の知れない恐怖、不安から、おとなは逃げた。

アキバの事件も根は同じだ。

私はミッドナイト・アバウトでこの事が云いたかった。

形を変え、少年Aはいくらでも出てくると。

最初の方のブログで少年Aのことは、いずれゆっくり話すと書いたが

書くのをためらっていた。

私が本音を書けば、相当の反発も来るだろうと思って先延ばしにしていた

ミッドナイトを観た人には、テーマはマザコンだと言った。

しかし、もっと奥が有る。

わたしは少年Aが悲しくてしょうがない。

もっと違う母親に育てられていたら、あの事件は起こらなかったと思っている。

少年Aが小学校、低学年の時に書いた作文には

生き場を失った小学生が、懸命に助けを求める姿が描かれている。

大人は、親は、気が付いてやれよ!

子供がこんなに苦しんでいるのに。

幼稚園児や、小学生が、家出をして親に見切りをつけることなど
出来るわけが無い。

ミッドナイト・アバウトは母親に厳しい作品だ。

勿論、意識的に私は書いた、少年Aを作り出したのは

お母さん、あなたですよと。

                                  つづく