5月25日、26日と放送大学での面接授業。

今年は抽選でたくさん外れたので2講義しか受講できないが、その一つだ。

場所は神戸大学。

阪急六甲駅を降りてひたすら歩く。

 

バスで行けばいいのだが、おっさんは元気出して徒歩で登る。

ここは「定年坂」と呼ばれているらしい。

この坂を登れなくなった教授は定年間近とのことから来た語源だ。

登るのに20分弱。下るのは10分強。

登りは心拍数がかなり上昇する。

 

初日は農学部での講義。

 

なんとキュウリの接ぎ木の実習もあった。

下は私の作品。もう少しでカボチャに指を接ぎ木するところだった。

キュウリは病気に強くするためや、見てくれを良くするためにカボチャに接ぎ木をする。これをブルームレスきゅうりと呼ぶ。ブルームとはきゅうりが白い粉を吹くことで、農薬が付着しているかの錯覚を招くことがある。

 

味は接ぎ木なしの方がおいしいらしい。

 

今年のきゅうりは種から接ぎ木なしで育てているので出来るのが楽しみ!

我が家のきゅうりは栽培人と一緒で、見た目よりも中身。

 

二日目は六甲台の兵庫学習センターでの講義。

 

この二日間で学んだ野菜は

・ホウレンソウ

・キュウリ

・レタス

・玉ねぎ

・トマト

・イチゴ

奇しくも今畑に植わっているものばかりだ。

 

知らないことがたくさんあったので、とても意味のある講義だった。

なんで上手に育たないかのヒントもたくさんいただけた。

これが上手に栽培に活かされればいいのだが。

 

面白いお話があった。

灰谷健次郎さんが農家の老人に

「何か作物を上手につくるコツを教えてください」
 みたいなことを言ったら、
「そんなものはありません」
 と言われて、
「畑のもんに、できるだけたくさん、あなたの足音を聞かせてあげなさい」
 といわれた。
心に響く言葉だ。

 

野菜も試行錯誤を重ねて、自分が生き残るために、種を残すために今の形に変わっていった。

それらを育てて、そして頂くのだから、もっと誠意をもって接していかないとだめだと思った。

ちょっと考え方を考え直そう!