新型動画生成AI「Veo 3.1」アップデート概要

Googleは1月14日、動画生成AIモデルVeo 3.1をアップデートし、参照画像(リファレンス画像)を元にした動画生成機能を大幅に強化しました。これにより、複数枚の画像と短い指示文(プロンプト)を組み合わせるだけで、世界観やキャラクターの雰囲気を維持した高品質な動画が作成可能になりました。

第1章:新型Veo 3.1の主な新機能

Veo 3.1はテキストや画像から音声・効果音付きの動画を生成できるモデルで、高速版の「Veo Fast」と品質重視版の「Veo 3.1」の2種類が存在します。今回のアップデートでは、主に以下の3点が強化されました。

1. 参照画像に基づく生成機能(Ingredients Video)の強化

  • 表現力の向上: シンプルな指示でも、豊かな表現や生きたセリフ入りの動画が作れるようになりました。日本語を喋らせることも一部可能です。

  • キャラクターの一貫性: アップロードした画像内のキャラクター設定が維持されやすくなりました。これにより、「店を訪れる→パソコンを買う→家で操作する」といった、同一人物が登場するストーリー性のある動画制作が容易になりました。

  • 背景・オブジェクトの一貫性: 同じ背景や小道具を複数のシーンで使い回せるようになり、動画全体のまとまりとインパクトが向上しました。

2. モバイル対応の縦長動画生成

Veoシリーズで初めて、モバイルに最適な9:16の縦長比率に直接出力対応しました。YouTubeショートなどのプラットフォーム向けに、トリミングによる劣化なしでフルスクリーン動画を作成できます。

3. 最大4Kの高画質アップスケーリング

最先端の技術により、1080pおよび4K解像度の動画生成をサポートしました。細部まで鮮明な映像は、ハイエンドな動画制作や大画面テレビでの視聴にも適しています。


第2章:新型Veo 3.1の使い方

Veo 3.1は、Googleの各種AIツールを通じて利用可能です。主な3つの利用方法を解説します。

① Google Flow(映像制作AIツール)

Googleが開発する映像制作ツールで、無料ユーザーでも月に180クレジットが付与されます。

  • 手順: ログイン後、新しいプロジェクトを作成。「Veo 3.1」または「Veo 3.1 Fast」を選択し、アスペクト比を設定します。

  • 画像参照: プラスボタンから画像をアップロードし、動きのイメージをテキスト入力して送信します。

  • 解像度: 無料版は720pですが、有料のAI Proユーザーは1080p、AI Ultraユーザーは4Kへのアップスケーリングが可能です。

② Gemini(AIチャット)

Googleの公式AIチャット「Gemini」の有料ユーザーであれば利用可能です。

  • 手順: ツールメニューから「動画を作成」を選択。参照画像をアップロードし、補足テキストを入力して送信します。

  • Tips: 指示文に「縦長動画を作ってください」と含めることで、9:16の動画が生成されます。

③ Google AI Studio(開発者向けプラットフォーム)

APIを通じて動画を生成する方法で、API利用料が必要です。

  • 手順: APIキーを発行し、プレイグラウンドのモデル選択から「Veo 3.1」を選びます。

  • 詳細設定: 比率、長さ、解像度を細かく指定して、画像ベースの動画生成が行えます。


補足 米国などの一部地域では、YouTube CreateアプリでもVeo 3.1が利用可能になっています。また、ビジネス向けのAIツールでも、言語設定を英語に変更することで利用できる場合があります。