受援力を身につけて、家族みんなが幸せになろう!~その2~ | フランス流自分らしい子育てで、ママも子供も笑顔になろう!

フランス流自分らしい子育てで、ママも子供も笑顔になろう!

イヤイヤ期の息子に振り回されてばかりだった私に、あるフランス人のママが教えてくれました。「ママが夢を叶えて幸せに生きている姿を見せることで、子供は安心して成長していけるのだ」と。ママが幸せになるための秘密がつまった「フランス流」の魅力をお伝えしていきます。

 
 
《自分でやった方が早い!?》

 

そうはいっても、

人を信頼して仕事を任せるというのは

そんなに簡単なことではないと思います。

 

忍耐がいることもあるし、

コミュニケーションも大事になる。

 

例えば、我が家の洗濯を

夫に分担してもらおうとした時のことです。

 

最初は、洗濯機を回して

干すところまで夫にやってもらい

取り込んでたたむのは私がやっていました。

 

でもそうすると、

シワを伸ばさずに干してあるとか

裏表が逆のままになっているとか

細かい所が気になってしまうんですね。

 

夫を傷つけないように指摘してみるのですが

言われた方はやはり面白くないみたいで

何となく険悪なムードになることもありました。

 

やっぱり、自分でやった方が早いし

ストレスも少ないんじゃないかな…

 

とも思ったのですが、

私はあえて夫を「洗濯担当官」に任命し

一切手出しをしないことに決めました。

 

すると、きちんと干せばたたむのが楽になる

というのが実感としてわかったようで

仕事がどんどん丁寧になっていきました。

 

また、天気予報をチェックして

何をいつ洗うかを色々と考えてみたり

 

洗濯物をしまうついでに

子供たちの次の日の服も用意したり

するようになりました。

 

そのうち、子供たちの洋服管理に

やりがいを見出したようで

 

今では、ズボンの膝に穴が開いたら

ワッペンを買ってきて付けてみたり

 

子供たちに似合いそうな服を選んで

買ってきたりすることもあります。

 

考えてみれば、雑用係のように

仕事の一部をちょっと手伝ってもらうより

 

プロジェクトリーダーになってもらって

ある仕事を丸ごと委ねた方が

 

任せられた方のやる気も責任感も

創意工夫も引き出すことができるというのは

もっともなことですよね。

 

「パパがズボン直してくれたんだよ〜」

と息子が嬉しそうに言っている姿を見ると

 

あの時、自分でやった方が早いからと

仕事を取り上げるのではなく

 

信頼して任せてみることにして

本当に良かったと感じました。

 

 

《人に任せることは1つのスキルである》

 

夫はともかくとして、やはり、

家事や育児を他の人に任せることに

心理的な抵抗を感じることもあると思います。

 

私は、実家の近くに住んでおり

父や母の仕事が休みの時には

子供たちの世話をよく手伝ってもらいます。

 

下の子が生まれてからは

保育園の一時保育も利用するようになりました。

 

今でこそ、それが我が家の子育てのスタイルだと

思えるようになりましたが

 

ママ1人だけで家事や二人育児も

ちゃんとこなしている人だっているのに

 

自分はダメな母親なんじゃないかと

悩んだこともありました。

 

でも、以前こちらの記事にも書いたように

一時保育は子供にとっても良いことが

たくさんありましたし

 

何より、父と母から

「子供や孫に頼りにされるのは

結構嬉しいものなんだよ。」

と言ってもらったことで

 

誰かに頼ることは決して悪いことではないと

自信を持つことができるようになりました。

 

 

産婦人科の医師であり

3人の子供を抱えて米国ハーバード大に留学し

留学中に第4子を出産し

現在は5人の子供のママさんである

 

吉田穂波さんの著書の中にも

こんなことが書かれています。

 

「頼るというのは相手への信頼を示す

コミュニケーションのひとつで、

相手への最高の承認方法です。

 

頼ることでむしろ、相手の力や喜びを

引き出しているとも言えるのです。

 

私はこれを『受援力』と呼んでいます。」

 

 

ただ自分が楽をするためだけに

安易に甘えたり依存したりするのは問題ですが

 

信頼できる人をきちんと見極め

上手にコミュニケーションを図り

任せた相手にもやりがいや喜びを感じてもらう

 

受援力とは

家族みんなが幸せになるために大切な

スキルの1つなのではないかと思います。

 

 

 

もちろん、人それぞれ性格や

置かれている状況も違いますので

 

みんながみんな人に頼りましょう

なんて言うつもりはありませんが、

 

アレクサンドラさんのように

人を信頼して任せることを

肯定的、積極的に考えられる人が増えれば

 

女性が、過度の負担や

変な罪悪感を感じることなく

 

仕事と家庭を両立させることが

できるようになるのではないかと思うのです。

 

 

私も、たくさんの人たちに支えられて

幸せな子育てができることに

心から感謝しつつ

 

これから仕事復帰に向けて

自分たちなりの役割分担の形を

作っていきたいと思っています。

 
 
 

最後までお読みいただき

ありがとうございました。

 

 

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