いただくメッセージの中で
一番多いのが、
「フランス語が好きで
勉強しましたが、
挫折してしまいました。」
「大学の第二外国語で
フランス語を勉強しましたが、
ダメでした。」
というものです。
あまりに多くの方が、
私と同じような過去の苦い経験を
持っておられることを知り、
自分自身の話を書かずには
いられなくなりました。
*
私が初めてフランス語を学び始めたのは、
大学の第二外国語の授業でした。
なぜフランス語を選んだのかというと、
クラシックバレエをやっていたため、
フランス語の単語にある程度
馴染みがあったから、
そして、
パリ・オペラ座バレエ団の
カール・パケットという
男性ダンサーに憧れ、
いつかパリに行って
彼に会いたいと思ったからです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161013/22/hayamama-28/69/80/j/t02200171_0257020013772196682.jpg?caw=800)
私は、
小学生の頃から英語を習い始め、
語学がすごく好きでした。
単語の暗記など地道な作業も、
嫌いな方ではありませんでした。
フランス語も英語も元は
ラテン語起源のよく似た言語だし、
これまでどおりコツコツ努力すれば
必ず身に付けられると思っていました。
希望に満ちた気持ちで
授業に臨みました。
ところが、
男性名詞と女性名詞の見分け方が
わからない。
複合過去、半過去、単純過去、
大過去、前過去の違いが
わからない。
条件法と接続法の意味が
わからない。
接続法現在、過去、半過去、
大過去の使い分けが
わからない。
授業で先生が説明する内容が
本当にわかりませんでした。
そして、
無数に並ぶ6マスの表。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20161014/22/hayamama-28/c2/2e/p/t02150114_0215011413772983375.png?caw=800)
いくら地道な作業が
嫌いではないとはいえ、
さすがの私も、
努力と根性で丸暗記すべき
動詞の活用とやらに、
うんざりしてしまいました。
それでも
授業の内容が面白ければ
頑張れたのかもしれませんが、
Bonjour(こんにちは)
Je m'appelle~(私の名前は~)
Qu'est-ce que c'est?(これは何ですか)
中学1年生の英語レベルの
「The 教科書」的な文章を
みんなで読んで、訳して、
試験のために暗記する…
1ミリも面白いとは
思えませんでした。
これでは、とてもじゃないけど、
フランス語を身につけられるとは
思えませんでした。
パリで憧れの人に会い、
フランス語で自由に会話をするなんて、
夢のまた夢だと思いました。
語学が得意だと思っていた
自分のプライドが
崩れ去っていくのを感じました。
その後、
なんとか1年間授業に出て、
大学の単位は取ったものの、
それ以降、
私がフランス語の勉強を続けることは
ありませんでした。
つづく