セバスチャン・ゴダールへのインタビュー1 ~スターパティシエのルーツ~ | フランス流自分らしい子育てで、ママも子供も笑顔になろう!

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イヤイヤ期の息子に振り回されてばかりだった私に、あるフランス人のママが教えてくれました。「ママが夢を叶えて幸せに生きている姿を見せることで、子供は安心して成長していけるのだ」と。ママが幸せになるための秘密がつまった「フランス流」の魅力をお伝えしていきます。

こんにちは、HAYAママです。

今週のFDSの映像教材は、
「秘密のパリへ連れてって」の特別編、

Interview de Sébastien Gaudard
avec Ai Morimoto -Partie 1
Les origines du célèbre pâtissier  

(セバスチャン・ゴダールへの
インタビュー その1
スターパティシエのルーツ)
です。



パリのパティスリー界では
知らない人はいないという、
スターパティシエ
セバスチャン・ゴダール氏に、

彼の右腕として、
日本向けPRイベントや広報を手がけ、
FDSの講師も務めておられる森本愛先生が、
インタビューを行いました。

1993年に、かの有名な「フォション」の
パティシエとなったゴダール氏は、

パティシエ界の王様ピエール・エルメ氏に認められ、
26歳の若さで、エルメ氏の後任として
シェフ・パティシエに抜擢され、
業界の注目を浴びました。

当時のゴダール氏が作るお菓子は、
まるでアーティストのような発想で、
パティスリー界に新風を吹き込むような、
モダンでデザイン性の高いものだったそうです。

そんなゴダール氏が、パリ9区のグルメ街、
マルティール通りにオープンした自身のお店は、
なんと「フランスの伝統菓子」のみを提供する
パティスリーでした。



なぜ、これまでの彼のイメージを
全く覆すようなお店を開いたのか。

それは、後に、
Le meilleur des desserts(至高のデザート)
という本を共に執筆することになる、
Françoise Bernard(フランソワーズ・ベルナール)
という女性に出会い、
伝統的なパティスリーの意義を
再発見したからだそうです。

当時88歳だった彼女の思い出のデザートと、
彼女の半分以下の年齢であったゴダール氏の
思い出のデザートが、全く同じだった。

そんな時代を超えて愛され続ける
伝統的なパティスリーこそが
ゴダール氏の目指すべきものであり、

自分なりの解釈などを付け加えることなく、
19世紀末や20世紀初頭に作られていた
パティスリーに限りなく近いものを蘇らせる
というのが、彼のお店の哲学なのだそうです。


大好きな人が作ってくれたお菓子の記憶は、
本当に幸せな思い出です。

私が小さい頃、
母が、よくアップルパイを焼いてくれました。
また祖母は、おはぎやお饅頭を作ってくれました。

その時のことを思い出すと、
お菓子の味や香りはもちろん、

出来上がるまでのワクワクした気持ちや、
家族みんなで食べた時の幸せな雰囲気まで、
鮮明に思い出すことができます。

そんな思いで、
初めはできるだけ手作りをしていた
子供のおやつですが、

下の子が生まれてからは、
忙しさにかまけて
ベビー用お菓子に頼ったり、

息子の熱意に負けて、
大人が食べている市販のお菓子を
分け与えたりしてしまっています…。

毎日は難しいかもしれないし、
不器用な私は簡単な物しか作れないけれど、

子供の心に幸せな思い出が残るような、
楽しいおやつ作りをまたしたいなと
改めて思いました。


《今週の気になる単語・フレーズ》

Vous m’aviez raconté,
quand vous étiez petit,
votre papa il était
un peu comme « héro », pour vous.
(小さいころ、あなたのお父様は
「ヒーロー」のようなものであったと
おっしゃっていましたね)

息子にヒーローのように尊敬され、
また、自分と同じ職業を選んだ息子が
一流のパティシエとして活躍しているなんて、

父親冥利に尽きるというのは、
きっとこういうことなのではないかなと思います。

親と同じ職業を選ぶとはいかないまでも、
「子は親の背中を見て育つ」
というのは本当で、

例えば、息子に勉強してほしいと思うなら、
親が楽しく勉強している姿を見せること、

娘に幸せな恋愛や結婚をしてほしいと思うなら、
パパとママが幸せそうに仲良くしている姿を
見せることが大切なのだそうです。

科学的にいうと、人間の脳には
「ミラーニューロン」という神経細胞があって、

身近な人が楽しそうにやっている姿を見ると、
「自分もやりたいな」と
興味を持つようになるのだそうです。

ポイントは、ミラーニューロンが
気持ちや心理も読み取っているという点であり、

あくまで親が「楽しそう」「幸せそう」に
やっていることが重要なのだとか。

子供に対して、
ああしなさい、こうしなさいと言う前に、
自分自身がきちんとできているのか、
振り返ってみる必要があるのだなぁと
しみじみ感じました。


《解説授業のポイント》

今回は、「分かりました」という表現を
色々紹介していただきました。

理解する、気がつく
Se rendre compte de + N
Se rendre compte que + N+V

Elle s'est rendu compte de son erreur.
(彼女は自分の間違いに気がついた)
Elle s'est rendu compte qu'elle avait tort.
(彼女は自分が間違っていたことに気がついた)

☆ 間接目的語をとるので、
rendu は性数一致しない点に注意

☆ 目的語なしでも使用される
Vous vous rendez compte !?
「お分かりになります!?」 
Tu te rends comte !? 
「分かる!?」
驚きや怒りなど激しい感情を相手と共有したいとき、
主に会話で使われるそうです。 

命令・依頼をうけて
「承りました」(実行します)
C’est entendu/C’est bien entendu.
C’est noté/C’est bien noté.
(メモを取りました、予約を承りましたといったニュアンス)
D’accord.

相手の言わんとすることの意味を
「理解します」「理解しました」
Je comprends (ce que vous dites).
J’ai compris (ce que vous dites).
Je vois.(なるほど)
D’accord.

④ お気持ち分かります、察します
Je comprends.
Je te/vous comprends.
Je compatis avec toi/vous.

いずれも、使われる場面やイントネーションなどにより
だいぶ印象が変わるそうなので、
これから映像教材や映画を見たりする時には
これらの表現を意識して見てみたいと思います。


それでは、次回の映像教材も楽しみにしています。


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