お兄ちゃんになったはやくんへ | フランス流自分らしい子育てで、ママも子供も笑顔になろう!

フランス流自分らしい子育てで、ママも子供も笑顔になろう!

イヤイヤ期の息子に振り回されてばかりだった私に、あるフランス人のママが教えてくれました。「ママが夢を叶えて幸せに生きている姿を見せることで、子供は安心して成長していけるのだ」と。ママが幸せになるための秘密がつまった「フランス流」の魅力をお伝えしていきます。

赤ちゃんが生まれる2ヶ月ほど前


ママのお腹が大きくなって、赤ちゃんの存在感が増したせいか、

突然、はやくんの赤ちゃん返りが始まりました。


今まで、自分でスプーンを使って上手に食べていたのに、

「ママ、食べさせて~」と言うようになり、


おむつ替えも、ハミガキも、遊ぶのも、

「パパはダメなの、ママにやってほしいの~」と言うようになり、


常にママの後ろにくっついて来て、

少しでもママの姿が見えなくなると大泣きすることもしばしば。


ママが入院したら、赤ちゃんがおうちに来たら、

いったいどうなっちゃうんだろうと、とても心配になりました。



そして、2ヶ月後。

ママが入院している6日間は、パパとばあばと一緒に過ごしました。


はやくんは、ママを恋しがるそぶりも見せず、

いつも通りの元気な様子で過ごしていたといいます。


ママの病院にお見舞いに来てくれた時も、

泣いて甘えるかと思いきや、

そんな様子は全く見せず、元気に走り回っていました。


でも、後から聞いた話によると、

病室から帰るエレベーターの中では、

目に涙をいっぱいためて、とても寂しそうにしていたのだそうです。


また、夜中に何度か目を覚まして、

ママのことを呼びながら泣いた日もあったそうです。


まだほんの2歳になったばかりなのに、

「ママはすぐ帰るから、いい子にしててね。」という言いつけを守って、

一生懸命我慢して、パパやばあばの前ではとてもいい子にしていたなんて…


はやくんの健気さに、

ママもばあばも、涙が出ました。



赤ちゃんの退院の日

おうちで待っていたはやくんに、一番最初に赤ちゃんを抱っこしてもらいました。


はやくんは、

「赤ちゃんかわいいね~、よしよし。」と言って、

ニコニコしながら、何度も赤ちゃんをなでなでしてくれました。


すっかりいいお兄ちゃんになっていました。


心配していた赤ちゃん返りも、赤ちゃんへのやきもちもほとんどなく、

赤ちゃんが泣くと、真っ先に駆け寄って行って、

「あやちゃん、大丈夫~?」

「ママ、ミルクあげてくださーい!」

と言ってくれます。


時々、疲れて眠い時なんかは、

おっぱいをあげているのをジャマしようとしたり、

「ママに甘えたい~」と言って泣くこともあるけど、


そんな時は、いっぱい抱きしめて、

大好きな気持ちをいっぱい伝えてあげると、

ちゃんとわかってくれるみたいです。



はやくん

優しいお兄ちゃんに育ってくれて、本当にありがとう。

パパもママも、みんなはやくんのことが大好きです。


これからも、さびしい思いをしたり、

我慢したりしないといけないことがたくさんあるかもしれないけど、

きっと、妹がいて良かったなと思えるからね。


家族4人、これからも仲良く助け合っていきましょうね。


ママより