従来、当院での金属の被せもの治療において
材料として
『金銀パラジウム合金』を使用して参りました。
昨今報道にもありますとおり、ロシアによるウクライナ侵攻の影響から、金銀パラジウム合金は暴騰を続けており、逆ざや状態(材料費のみで治療費を上回る状態)が常態化しています。
在庫などで対応を続けて参りましたが、それも限界に達し枯渇したことから
4月から上下6番目7番目の単冠(一番奥及びその手前のは単独の被せもの)は銀合金で製作させていただくことになります。
治療費も金銀パラジウム合金での被せものよりも安価となりますが、物性は若干見劣りすることは否めません。
そのため、前から4番目5番目の単冠、及びブリッジに関しましては限界まで金銀パラジウム合金で製作を予定しております。但し、概ね7月以降も逆ざや状態が継続してしまうとこちらの制作物も銀合金への変更を余儀なくされてしまう可能性があります。
本来、保険医として保険診療でも最善の治療を心がけるべきところを、予期せぬ事態とはいえ材料に制限をかけることになってしまい断腸の思いです。
常に相場をチェックし早期の事態収拾に鋭意努力して参ります。今後ともよろしくお願いします。