健康に留意する(飲酒に対する私見と対策) | 早川歯科医院のブログ

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夏の暑さもようやくすこーし和らいできて、夜のジョギングがしやすくなりました。

今日は飲酒についての私見をお話したいと思います。
今回から数回にわたって飲酒と二日酔いについてのお話をしたいと思いますが、当院の専門からは外れた内容にも渡ります。十分エビデンスを踏まえてお話するよう心がけていますが、若干のバイアスと個人の感想が混じってしまう可能性が高いです。閲覧後、飲酒される際はくれぐれも節度を保ってお楽しみください。


冒頭で、暑さが和らいだと言ってもまだまだビールがおいしい季節です。
ただ、40をすぎても若いつもりで飲み過ぎると…。

二日酔いになって、昨日なんであんなに飲んじまったんだー、と後悔する時があるかもしれません。
そもそも二日酔いはなぜなるのでしょうか?

アルコールは体内に入ると当然異物なので体からは毒扱いを受けるのですが

本来なら脳の手前、脳関門と呼ばれる場所で毒物はシャットアウトされるはずのアルコールはスルーされてしまうのです。

実際に悪さをするのはアルコールから体内で変化したアセトアルデヒドという物質なのですが、
これを肝臓で酢酸、さらに水と二酸化炭素に分解するには酵素が必要となります。

この酵素自体の数が少なかったり、働きが弱い方は二日酔いになりやすくなります。

二日酔い対策にはいくつかありますが、私は3つの対策を実践しています。

①糖質をとる
アセトアルデヒド分解酵素を働かせるにはエネルギー源として糖質が必要になります。

飲んだ後、締めに拉麺を食べたくなるのは体が糖質(=炭水化物)をほしがってるためであり、悪酔い寸前とも言えます(笑)

②水分を摂る
体内でのアルコール濃度を下げるためには水分を体に入れるのが一番です。古典的ですが確実な方法ではあります。水分の種類が重要で、お茶は利尿作用があるため水やスポーツドリンクの方が効果的です。

スポーツドリンクは①の糖質も併せて摂取できますが、スポーツドリンクの糖質はアセトアルデヒド分解酵素を働かせるよりは体内にため込んでしまう可能性があります。意図していない糖質の摂取はう蝕のリスクを上げたり、健康を損なうリスクがあります。

③腸を活性化させる
②の水分を効率的に体内へ摂取するためには、体内へ水分を吸収する臓器の機能が高ければ高いほどよいことになります。

水分を吸収する臓器は大腸になるため、大腸を健康に保つことが重要になります。
大腸の健康が損なわれる→水分が体に取り込めない→軟便(=ゲリ)というイメージです。

具体的には最近耳にすることが多い『腸活』の実践が近道です。
今話題の腸内フローラなど、腸内細菌の活性化などが効果的です。

次回からは具体的に①②③の話を数回にわたってしていきたいと思いますが、個人的には
『サプリは勧めない』というのも付け加えたいと思います。

肝臓のサプリとして、ウコン、オルニチン、タウリンなどが市販されています。
実はこれらのサプリを摂って二日酔いに効果があった、と言うデータはサプリの販売元が発表したデータ以外には文献は殆どないのです。

肝臓の解毒作用とサプリの摂取の相関性はまだまだ解明し切れていないのが現状であり、

効く!とは完全にはいいきれない、効くかもしれないどまりです。ちなみに私はあまり効果はありませんでした。