注:今回はドクターによって意見が分かれる内容になっております。『他の歯科医院で違うこと言われた!』
ってことがあるかもですが、どちらかが間違ったことを言ってる訳ではなく、どの要素を重視しているかによって内容が変わってくることが考えられます。
そのくらい今回の内容は様々な要素が入り組んでおります。
もちろん最大公約数的な内容の記載を心がけていますが、
『あれ、なんかピンとこない…。』
と言う方は改めて歯科医師または歯科衛生士にご相談ください。
今日は歯磨き粉のお話。
みなさん,歯磨きの時は歯磨き粉つけますよね?
今日はそんな歯磨き粉の話。
最近は『フッ素高濃度配合』
『歯周病予防』
『ホワイトニング』
など、様々な効能を謳った歯磨き粉がありますね!
どんな歯磨き粉を使ったらよいですか?
毎日の診察でよく聞かれる質問です。
結論。
『よほどのことがない限り、何でも構わない』
いや…。私は虫歯に悩んでるからフッ素配合の歯磨き粉がよいのでは?
歯茎からの出血が気になるから殺菌作用のある歯磨き粉がお勧めでしょ?
そうです、間違いありません。しかしそんな疑問が吹き飛ぶような根本的な問題がここには存在します!
その問題は二つ。
①歯磨きは『歯ブラシ』の選択が大きな要素を占める
②歯磨き粉の薬効における有効濃度は一般的なイメージよりかなり高い。つまり歯磨き粉を効果的に使うには濃度が下がらないようなテクニックが必要
①は流石大きなウェイトを占めるだけあってここでは語り尽くせません!是非当院にお越し頂いてお話致しましょう!あ、ちなみに普段お使いになってる歯ブラシをご持参頂くとより詳しくお話しできます!
②の話が今日はメインイベント


なぜ味が変わったのでしょうか?これには深い理由があります。一言で言えば
『磨き残しをださないため』
です。辛いとすぐゆすぎたくなるため、またメンソールなどが強いと『磨けた気がする』ため、磨き残しが出やすい傾向が出てしまいます。
歯磨きの最大目的は
『口腔内の汚れ(プラーク)を物理的に除去』
することなので、磨き残しの発生は最も避けたい事案です。
また、すぐゆすいでしまうとせっかくの有効成分が水に溶けて、濃度が下がってしまいます。
日本は薬剤の基準が世界的に診て大変厳しく、有効成分としてはギリギリに近い濃度までしか含有が認められないため、謳ってある効能を実感するにはかなりのテクニックが必要になります。
そんなに難易度高め?と思われたあなた。
私の歯磨き粉の付け方を特別公開。百聞は一見にしかず、です。
この量でも十分磨けますし、歯磨き粉の量が歯ブラシ幅1/2を超えると味や泡の出方により磨き残しが出やすくなる傾向があります。
しかも磨き終わった後はゆすがない!
口の中にたまった泡は吐き出しますが、水は新たに含みません!
残った泡は飲み込まず、水を含まず流しに捨てます。
歯磨き後、2時間はお茶を含めて水分を摂りません。
これが歯磨き粉の有効成分濃度を下げないコツになります。
もっとも
知覚過敏用歯磨き粉
ポリリン酸含有歯磨き粉
は使い方が他の歯磨き粉と違うので注意が必要です。
歯磨き粉も有効成分の含有率向上、キシリトール添加による低刺激低発泡化など、常に進化し続けています。
歯磨き粉も上手に使ってお口の中をより良好な、状態に保っていきましょう!






