久しぶりのブログ更新はちょっと真面目な話から。
最近『子供にフッ素を塗って欲しい』とおっしゃるお母様がよくお見えになります。
もちろんご要望にはお応えしますが、はっきり言ってあまり効果がないケースもあります。
正しいフッ素の利用方法は、ちょっと一手間加える必要があるのです。
少しだけご紹介すると
日本の製品のフッ素濃度は安全のためあまり高くない(高ければ効果があるものではない)
そのため、水を含むとすぐに虫歯予防効果が下がる
ということがあります(Caries Research 1992年参照 )。
小さなお子様は口にものを入れると、すぐに唾液が大人よりも多い量排出されます。
そのため、フッ素を塗ってもCMのような虫歯予防効果を得ることはすぐには難しいのです。
歯ブラシをなかなかさせてくれない、いわゆる『イヤイヤ期』になるとせめてフッ素をと考えるお母様方のお気持ちは重々わかりますが、
フッ素の特性を十分理解してから使わないと
努力が徒労に終わってしまうかもしれません…。
当院歯科衛生士による歯磨き指導は
たんに歯ブラシの動かし方だけではなく
歯ブラシの選び方
生活習慣に合わせた適切な歯磨きタイム
歯磨き粉やフロスといった道具の使い方
着色の予防法まで
様々な内容についてレクチャーさせて頂きます。
もちろん患者様にあったフッ素の使い方も!
歯磨き指導ご希望される方は当院スタッフまでお気軽にお申し出ください