境界の杭を設置したところ

土地家屋調査士の仕事って
一般の方には分かりにくいよね
 
前のブログで説明しようとこころ見ているんだけど
 
私が
こんなん知らないだろうけど
こんな感じで大変で面白いよね~
って書いたブログは
皆さんには多分つまらない…
 
そもそも分かりにくいというより
一般の消費者が必要としていないんだろうね
 
実はほとんど一般の方から依頼を受けていない
調べたワケじゃないけど
ほとんどの調査士がそうだと思う
 
じゃあどこから依頼が来るのかと言うと
不動産屋さん
建物屋さん
が多いのが普通かな?
 
私はそのほかに
司法書士
行政書士
とかも結構ある
 
そのほかに
県とか国からの依頼もある
これはある程度まとまった額になるので
事務所的には良いんだけど
役所の都合が優先されるので
そんなに積極的には受けていない
 
後、ほんの少しだけど
測量会社からの依頼や
土地家屋調査士からの依頼もある
 
一般の方から直接の依頼と言うとさらにほんのわずかだ
 
ちなみに変わった建物の調査
古い建物はコンクリート基礎でなく
束石の上に建築されている事がある
 
閑話休題
 
土地とか建物の調査をするのが
土地家屋調査士の仕事なんで
本来は所有者本人から直接依頼を受けたほうが良い
 
だけどね、直接依頼を受けると
本人が何をしたくて調査したいのか
分かりにくい事が多いんだよね
 
土地の調査は地目変更登記以外は
測量がほとんど要るので
費用がわりと高額になりやすい
 
依頼する人は
簡単だからとか
問題ないからとか
杭は全部あるからとかみんないうんだけど
そうだとして見積もりを作ると
だいたいエライことになる
 
まず何が問題化というと
一般の方から土地を測ってくれ
と言われて何の目的で測るのかわかりにくいことが多い
 
土留め(壁の事)を作りたいので境界を出して欲しい
って言われて現地に行くと
道路幅が4mない(この場合セットバックが必要)
つまり境界を出すだけでなく向かい側の測量も必要になる
しかも向かい側と仲が悪い
 
で結局、向かい側と仲が悪いので土留めを作りたいとかね
 
最初から言ってよ~
調査の目的から変わっちゃうじゃん?
 
相談自体は一般の方からも結構受ける
 
建物の登記の事とか、土地の登記の事とか
調査士の仕事でないことが多いんだけどね
 
相談を受けるなかで
建物の関係だと一番簡単なのが
建物の滅失の登記
これは図面もいらないし
自分の建物を自分で壊したなら
本人からの申請でも出来なくはない
相談をする人はだいたいなるべく安くと言う意向があるので
まず自分でやればただですよ~って説明する
 
だいたいネットとか電話で問い合わせしてくる人は
無料の相談を期待しているのでそれに合わせて対応する
 
でも本当に必要な何かがある人は
よっぽど面識がある調査士の知り合いがいる人以外は
不動産で必要な人は不動産屋さんに相談するし
建物で必要な人は建物屋さんに相談する
 
まず調査士に相談だ!!
っていう人はいないからね
土地家屋調査士より不動産屋さんとか建物屋さんの方が
信頼できるんだろうね
 
なので私は別に一般の方からどうにかして
直接依頼を受けられるようにしたいとは思っていなくて
 
むしろ一般の方から信頼されている
不動産屋さんとか建物屋さんから信頼され
そして役に立っていたいと思っている
 
もちろんそういった業者さんたちから
信頼されるためには
本来の依頼者やその関係者に
ちゃんと感謝して
どこでお会いしても丁寧に説明できる
土地家屋調査士でなければならない
 
そしていつも仕事をきちんと円満に終わらせる
ってことが大事
 
今日も皆さんから信頼される調査士として
頑張って仕事します!
 
 


 滅失登記の現地調査の写真
杭を探す嫁さんを添えて