美を盗んだのか、美を壊したのか?
どちらかせよ反省して欲しいね!

さて、相談を受けた案件の中で
これは気を付けないとね~というものに
競売物件、競売不動産がある

競売と書いてケイバイと読む
キョウバイではないので気を付けてね~

それはどうでも良いんだけど
あまり知識がない方は
競売不動産の取得を勧めませんよという話し

競売不動産とは
不動産を買う時にお金を借りて買うときに
抵当権設定、つまり借金の担保に買う不動産を
いれることが多いんだけど
支払いが出来なくなった時は
その不動産を売ってお金に出来るんだよね

その時に、不動産競売という手続きを裁判所がする

なんで裁判所が売りに出すのかというと
公平な金額で売れないと、
抵当権者の権利が守られないから

この競売不動産を買う事は誰でも出来る
昔と違って裁判所に行かなくても
ネットで検索すればどんな不動産が
競売にかけられているか調べる事が出来る

この競売不動産を買いたい時は
期日までに入札して一番高く入札したヒトが
落札金額を払えば買う事が出来る

ちなみに最低落札価格とか、
普通はこんぐらいの価格ですよ~
って裁判所の依頼で鑑定するヒトが
不動産鑑定士

一応、不動産鑑定士も、現地調査する職員もいて
資料を作るんだけど
その資料と不動産が違うところがあっても
何の保証もしてくれない

ネットでも見られるんだけど
競売不動産の資料として
いわゆる三点セットという資料がある

職員が調査した結果や
不動産鑑定士がどうやって鑑定した価格か
書いてあるんだけど
全く保証されない

最近私が相談を受けた案件で
競売で買った人から土地と建物を買うんだけど
境界線がわからないという相談

境界を表示するにはどのくらいかかるか?

境界を表示したい人は多いんだけど
その目的によっては簡単に済ます事が出来たり
きちんと測量して立会して杭をないとダメな事もある

一番簡単にこの辺が境界だよねって表示するには
国土調査とか区画整理を平成以降でやっているとか
条件があるんだけどネットで見る事が出来る
マップルさんの法務局地図ビューワというサイトで
みたい土地がいわゆる公図上で座標値化されていれば
ちょっと前の航空写真なんだけど
境界線を重ねて表示してくれるので
土地のだいたいの位置関係は分かる
これは無料

次にもう少し詳しくという場合には
同じく法務局が座標値化してある地域は
その座標(令和4年時点の座標)を
国土地理院が公開しているので
その座標をダウンロードして
そのデータを展開出来るソフトがあれば
図面に出来る
そして図面にしてグーグルマップとかに
重ねて表示出来るソフトで表示すると
寸法とかどこが境界なのかは
だいたい分かる

相談されてこのグーグルマップに重ねてみたら

あれ?建物がとなりに越境してる?
という状態

登記簿で確認したら
今の所有者は競売でこの土地と建物を買った
そして今別な人な売ろうとしているという事だった

結果的に現地に取りあえず
法務局の座標通りならここになるよ~
ってところに仮のしるしを付けて
協議することになった

測量して現地に仮境界を復元した

やっぱり越境してた
それも結構出てる

頼まれたワケではないんだけど
その建物の調査もした

なぜ越境したかと言うと
増改築等がしていて元々は出ていなかったんだけど
増築した部分が出ている事画分かった
これはサービス

越境されている土地の所有者は
競売で土地建物を取られた人だ
しかもその建物を増築したのもその人だ

つまり競売で取られていなければ
自分の土地のうえに増築したワケで
特に問題がなかった

増築した時に増築した登記をしていれば
抵当権設定をした金融機関も越境している土地も
担保に入れなさいというこれはが出来て
こんな問題にはならなかった

想像してみて下さい

競売で取られた建物が
競売で取られなかった自分の土地に
越境している事が分かった

この時のこの人の気持ちは?

さてどういうふうに解決出来るかな~

ホントはこういうのを解決するのは
土地家屋調査士の仕事ではない

そうなんだけど、
境界の立会確認をお願いするついでに
お話合いのあいだに入って調整することが
結構ある
弁護士法違反かもね

でもさ〜その場になれば
やるしかないよね?
そこで
それは私の仕事では無いので知りません
とは言え無いよ~
言える人になりたいとも思わないし

まぁ専門的な知識とか経験を活かして
みんなの役にたっているのが
私の喜びだし、存在価値なんだろう

今日も明日もみんなの役にたてるように
頑張ろう!

ちなみに明日はぜんぜん休みじゃない

従業員は休みだけどね~



ウチの車はドコでしょうか?