紅茶薫る鴨つけ麺~鴨せいろン~(1000円)

明日までの限定なので、先んじて。
しかし鴨せいろンって、だじゃれが先なのかアイディアが先なのか……(笑)

紅茶煮という料理手法があることは知っていましたが、その中で紅茶がどのような働きをするのか全くわかりませんでした。
今回は、紅茶を張った丼に麺が浸されているのです。
その麺を持ち上げれば、立ち上がる紅茶の香り。結構濃いめの味付けのつけ汁に浸せば……それでもなお持続する紅茶の香り。
いただけば、思っていたよりも軽やかな味わい。紅茶の酸味、渋味はしっかり感じられます。感じられるのですが、謂わばその爽やかさが、濃い目のつけ汁の味わいを軽やかにしているというか。旨い。ただただ美味しい。
紅茶と鴨せいろのつけ汁がこうも合うなんて想像すらしませんでした。
つけ汁は塩気も確り、胡椒も確り。大きめに切られた葱が美味しく。それこそ関東における鴨せいろの味わいを踏襲したような構成。これに紅茶を足すことで、こうも軽やかになるとはね。。。
菊の花びらはつけ汁に落とせばひらひらと開き、全体の色身を美しくしてしてくれます。
レモンで煮た薩摩芋の仄かな酸味、そして甘味。すべてがこのつけ汁の厚い旨さを軽やかにするべく仕事をしているというか。適切にバランスをとるということは、こちらのお店においても確固たる哲学になっているのかな、と。
そして、鴨。これはもはや言うことがありません。ただただ美味しい。
明日で終了のこちらの限定、ご興味ある方は是非。明日の営業は昼のみですので要注意。
ただただ美味しかった。

ごちそうさまでした。







Android携帯からの投稿