また期間が空いてしまいました。
もう8月が終わろうとしています。
しかし大学の夏休みは10月中旬まで続くため、
塾バイトの夏期講習もなくなるこれから1か月が、
私にとってかなり苦しい夏休みとなることが予想されます。
そんな時間がある中、最近はイナズマイレブンを観返しています。
私くらいの世代の人たちと、数個年齢が違う人たちとも、
イナズマイレブンの話であれば信じられないくらい盛り上がることができます。
カラオケでイナズマイレブンのOP, EDをみんなで歌うこともあります。
自分たちの学生時代にそういう共通して楽しめる作品が“まだ”あること、
本当に良かったなと思います。
これだけコンテンツが溢れて、それぞれが好きなものを楽しめている今の小中学生たちは、
10年後くらいにどのような話をして盛り上がるのでしょうか。
久しぶりにイナズマイレブンを観返すといろいろと面白いことに気づき直します。
最初のFF世宇子中戦から、エイリア学園編まで一旦観返しましたが、
①風丸が割と早い段階からドーピングフラグを立てている
②中村悠一さんや梶裕貴さんが毎話のように声とキャラを変えて出演している
という2つの点が特に面白いなと思いました。
そして当時は全く印象に残っていなかったと思うのですが、
雷門イレブン一行が、デスゾーン習得のため、帝国学園と練習試合をした際の、
鬼道と佐久間のやり取りがグッときましたね。
鬼道からしたら、帝国学園を裏切ったことを気にして、自分の口から説明しなければと考えていたのに対し、
それを口にする前から佐久間の方から、「雷門で、お前の個性はより輝いて見える」という言葉をかけていたシーンです。
一度は道をたがえた仲間たちがしっかりと自分の選択を尊重してくれる。
そして何より今の自分を認めて、応援してくれる。
些細な会話だけれども、そんな仲間の大切さを教えてくれる大事なシーンだったなと思いました。
(ただその前、円堂のメガトンヘッド習得のための特訓で、未完成な状態にもかかわらず、
円堂に皇帝ペンギン2号を打ち込んだのにはだいぶ笑いました。)
この世宇子中編からエイリア学園編にかけて、物語では“力の渇望”が大きなテーマとなっていました。
強大な力を手にすることができる「神のアクア」「エイリア石」という圧倒的な“憧れ”がありながら、
どのように強大な敵に立ち向かっていくのか。
「もっと強くなりたい」という想いは一緒でも、選手たちの少しの心の持ちようによって、様々な選手視点から、
「勝つために大事なもの」が何なのか、考えさせられる作品となっていたんだなと思いました。
最後の戦いが、途中で離脱・挫折した「力を求める」メンバーとの対戦、というのもまた大きなポイントでした。
古臭い考え方かもしれないけれど、簡単には力は手に入らない。
時間をかけて培った「友情・努力・仲間」によって人は、集団は強くなっていくんだろうなと思いました。
そして物語のキーパーソン、吹雪の葛藤やその克服の過程には今の自分にも通じる部分があったと思います。
「周りから求められる人間でないと意味がない。」
「周りからの期待に応えるために、完璧な人間でないといけない。」
もちろん彼には二重人格という重要な設定があったけれど、
私自身も所属する集団の中で、自分の役割は何か、何を期待されているのか、
「何のために」をよく考えてしまいます。
でも違う。
誰かに求められるために、期待に応えるために生まれて、生きているわけじゃない。
完璧な人間なんているわけがない。
完璧じゃないからこそ、自分自身の中から完璧へのピースを探すのではなく、
自分ではない他の“仲間”と補いながら、助け合いながら、一つの方向へと向かっていく。
「完璧になりたいなら、必要なものを間違えないことだ」と、豪炎寺さんに言われて私自身もハッとしました。
「吹雪かっけー」で終わっていた当時の自分とは比べ物にならないくらい多くのインプットを、
今回の観返し企画によって受け取っている気がします。
引き続き、いけるところまで、できればイナズマイレブンGOの最後までは、
観返し企画を続けていきたいなと思います。
また当時の視点とは違う、新たな何かを得られるような確信があるので。