久しぶりの読書感想文です。

 

瓜生 中, 2014. 「ブッダなら、僕らの悩みにどう答えるか」旬報社

 

を読みました。

読んだきっかけとしては安直ですが私の尊敬する人の考えに近づきたいと思ったからです。

推しによって世界が広げられていく、典型的な例の一環です。

実名を出してしまえば、Mr.Childrenの桜井さんに感化されたものです。

 

 

この本を読んでの大まかな感想ですが、仏教の考え方への入門として、

そして日常に対する新たな観方・考え方を与えてくれる一冊として、

初学者にもわかりやすい、読みやすい一冊だったなと思いました。

 

仏教の考え方について、これはあくまで私の捉え方になってしまうので詳しく述べることは避けますが、

「ほどほどで生きること(=中道)」「全てのものに自我はなく、常に移り変わっていくもの(=諸法無我、諸行無常)」

の考え方が印象に残りました。

 

ほどほどというのは“ニュートラル”ということであり、何かに偏ることも執着することもなく生きていきたいなと。

そして諸法無我について。

日々に永遠なんてものはなく変わっていくのが当たり前。それを受け止めて“今”を最大限楽しむこと、受け取ることが重要なんだなと思いました。

それとともに自分自身も変わっていくのが当たり前。自分自身の些細な変化も、「そうである」と認めて受け入れていく。

自分を客観視してしまうと言えば簡単ですが、苦しいと思う自分もきついと感じている自分も「そうだよな」と受け止めていくことができる気がしています。

 

少しでもこのような考え方を頭に入れようとすると、日常の見方が変わってきた実感がほんの少しですがあります。

特に人との出会い、“縁”について。

 

鳩にフンを落とされて、かなりショックだったのに、その後奇跡的な人との出会いを果たせたり、

行くか行かないか迷ったイベントに行ったらまた奇跡的な人との出会い、再開を果たせたり、

そういうことがこの2週間立て続けに起こりました。

「奇跡だ!」と言ってしまえばそれで終わりかもしれませんが、

自分の中では少し違う受け取り方ができた気がして。

「こうなることになっていたんだろうなぁ」って。

人との出会いとか「縁」ってこういうことなんだろうなぁって。

 

まぁその後コロナ陽性になり貴重な夏休みを一週間失うことになったことも含めて、

“こう”なっていくのが人生だし、どうにもならないんだから、今の出会いを、今の日常を楽しんでいくしかないよなと。

言葉では形容しづらいですが、仏教の世界観にほんの少し触れたことで、

これまでの自分にはなかったような捉え方ができるようになったかなと思います。

 

読んでよかったです。