クリスマスや年越しに向け、食材を買い込む時期。キッチンまわりが大渋滞の人も多いのでは?
3つのルールで食品をしっかり収納
冷蔵庫やストック棚などがゴチャゴチャしていると、使い忘れが出たり、取り出す手間がかかってしまうことも」 その結果、賞味期限切れになったり、ムダ買いになってしまうと時間的にも経済的にもソンだ。
「料理は冷蔵庫を中心にまわっているので、キッチン整理の最大の要は冷蔵庫なのだと思います」
「見える」
「まとめる」
「取り出しやすい」
という3つのルール。
「見えるというのは、棚や冷蔵庫のドアを開けたとき、どこに何があるかをパッと見でわかるようにすること。ある程度、スペースを空けておくと、何が入っているのか把握できます」
家族にもわかりやすい庫内ルールを作っておくと、いつもきれいな状態をキープできるようになる。
「あちこちに散らばらないよう、まとめておくことも大切。“ダブり買い”も防げます。使いかけのものは、バラバラに収納するのではなく、ひとまとめにしておくこと。
冷蔵庫のそばにストック食品を収納することで、冷蔵庫の中身と同時に確認することができる。」
引き出し内も、缶詰やレトルト食品、乾麺、お茶の葉など、いろんな場所に点在しないよう、それぞれまとめておくと便利。
「どんなにきれいに収納しても、使い勝手が悪いようでは意味がありません。トレーやカゴ、容器を使ってスムーズに出し入れできる状態にしておくとラク。日頃から7割以下の収納を心がけておくといいでしょう」
冷蔵庫内はざっくり定位置を決めておく
買い出し後はすぐに食べる野菜は野菜室、それ以外は生のまま冷凍しているそう。肉や魚も使う分だけチルド室へ。すぐ使わない肉類は下味冷凍すると2か月保存が可能で、安い肉もおいしくなる。
「冷凍室は詰め込んだほうが電気代節約になりますが、見やすくなるよう密閉袋を縦にし、日付と品名を書き留めておくと安心です」
反対に野菜室はあまり詰めすぎないほうがいい。
冷蔵室もパンパンだと冷気が効率よくまわらなくなる。
「鮮度を保つためには、庫内温度についても知っておくと便利です。例えば、牛乳や卵をドアポケットに置きがちですが、ドアの開閉で温度変化があるのでおすすめはできません。調味料や常温保存できる飲み物が適しています」
傷みやすい卵を長持ちさせるなら棚の取り出しやすい位置へ。一番下の段は半分ぐらい空けておき、鍋や生菓子などを入れる場に。
「よく使うものは中段へ。常備菜などを入れる密閉容器は横から見ることが多いので、透明なほうがわかりやすいです。上段にはドリンクやお酒、こんにゃくなど長期保存ができる食品を置いています」
定位置を決めすぎるとムダも出てくるため、ざっくり仕分けるだけでもよい。
「年越しのための買い物をしたり、年末、駆け込みでふるさと納税を申し込み、大量の食品が届くという人も多いはず。
『もったいない』をなくし、大切な食材をムダなく、おいしく食べ切るようにするためにも、冷蔵庫を中心としたキッチンまわりの収納はとても重要です」
冷凍室
詰めたほうが節電にも◎
8割以上収納したほうが冷気が逃げにくい。が、取り出しやすいよう下段は冷凍食品や平らにした肉などを金属製ブックエンドを使って立てて置く。
下には100円均一のアルミシートを敷き、冷却効果アップを狙う。
野菜室
7割以下にして重ねない
下段には新聞紙を敷いておき、汚れたらすぐに取り替えると便利。葉物野菜は立てた状態で収納すると鮮度をキープできる。
上段のトレーにはすぐ使う野菜や使いかけの野菜をまとめたカゴを入れ、迷子防止に。
冷蔵室は位置ごとの温度に合わせて配置!
(1)ドアポケットに調味料をまとめる〔6〜9℃〕
よく使うものを下段にまとめておくと取り出しもスムーズ。背の高いものは奥にすると見つけやすい。薬味チューブ類は迷子になりやすいため、半分に切ったペットボトル容器にまとめて保存するのも手。
(2)長期保存できるものを上段へ〔5~6℃〕
温度が高めなのでドリンクやお酒などの保存向き。開封前の水煮などの要冷蔵食品はトレーにまとめると出し入れがスムーズ。
(3)中段は頻繁に出し入れするものを〔4~5℃〕
日常的に使うものをまとめたトレーや、作り置きのおかずを。保存容器は透明なもののほうがひと目で中身や残量がわかるため、常備菜などの食べ忘れを防ぐのに有効。
(4)傷みやすい食材は下段に保存する〔3℃〕
冷たい空気は下に流れる性質があるため、豆腐など傷みやすい食材は下段に保存。使いかけの食材はトレーにまとめてココへ。半分は鍋などが入るよう空けておく。