【世迷言-よまいごと-】 8月2日(土)
いよいよ「福田色」 終わりの始まりか
主筆 筆折らず乃助
きのう福田総理大臣は、自民党の役員人事を一新するとともに、内閣改造を行い「福田色を出した」ともいうべき本格的な福田内閣の陣容を固めるに至った。総選挙を経て発足した内閣ではないのだが、いよいよ福田内閣が本格的に発足した様相である。
しかし、標題にも示したように、これが「終わり」の始まりとならないことを願いたいものである。
今回の内閣人事では、福田総理の趣向や独自の姿勢がよく出たように思える。下馬評で出ていた候補はほぼ外れ、また一部で先月来、ささやかれた舛添厚労相の更迭もなかった。過去の経歴などを踏まえて、人気よりも実務を、しかし、そうかといって極端に世間受けしない人物を配したとは思えない布陣であり、今季で引退する見通しの鈴木文科相のように花道的なものもあったが、案外まっとうな人事を行ったように思えたからである。
さて、政権は依然として低空飛行状態にある。本格的な国会論戦や野党との対決は9月以降になるとみられるが、期待通りに政権浮揚につながるのか、それとも、標題のごとく終わりの始まりなのかは、まだわからない。批判的に傾くだけとはき捨てるのは容易いのだが、今のところは、新たに加わった閣僚のお手並みを見極める必要があると思う。
経済政策・財政政策の面でみると、消費税増税を目指す方向性が濃厚のごとき布陣にも見える。もちろん、これからの少子高齢化社会に負担は必要という世論づくりがしかれるであろう。しかし、これは民主党との路線が明瞭になってかえってわかりよいかもしれない。
まだまだ残務を処理しなくてはならない舛添厚労相や増田総務相などは、更なる激務を強いられることとなるだろう。しかし、激務を乗り切り、国民の期待に応えることがあれば、福田政権は持ちこたえるかもしれない。
あえて、批判を抑えて今回の改造を評価したが、明確な将来への選択肢が示せるような政権となるならば、批判する余地もなくなることであろう。この内閣の今後を見極めることとしたい。