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(旧糸屋町にある中大江公園の「清二郎夢見る子」の文学碑)
大阪の糸屋町や宗右衛門町で過ごした文学の鬼・宇野浩二。「清二郎夢見る子」では夢見がちな幼少年期を母や祖母、さらに茶屋や芝居小屋の回想と重ね合わせて描写している。その中では「人形になりゆく人」「醜き女が物語」「ある雨の夜」「ガラス写しの写真」「うた」「天王寺の南門」「西の桟敷に」「玩具の錨」「清二郎彼自らの話 浜・水の流れ・南地・北地や堀江・東横堀の浜・いろいろの話・終りに」「細目の格子」「蝙蝠飛ぶ夕」「掘割の誘惑」「櫛を抱いて」「人形とすご六」「与力の心」「悲しき祖母の寝物語」「古都と」「冥加知らぬ人の栄華」「その父と未だ見ぬ従兄」「伯父の小唄」「友禅の座蒲団」の小品から成っている。ある意味、後の宇野を論じる元となる作品群だ。