Weのために、はじまりに添えて(公演情報) | クレハズム

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松澤くれは公式ブログ。

Weという単語の和訳は「わたしたち」ではない。
かつて僕は敬愛する英語の先生からそう教わった。


一緒に道を歩いていて、ひとりが「花がキレイですね」と言う。

その主語は、Iでもyouでもない。ましてや花でもないだろう。

「一緒に見ている花をあなたもわたしと同じくキレイと思いますよね」

「その花を見てキレイだと思う心をあなたもわたしももっていますね」
これは無意識に共有を求めて発した言葉。主語の[We]が隠れた言葉。


「あなたとわたし」であって、わたしサイドにあなたを無理に含まない。

[We]という感覚を使う時、日本語から主語は消える。あいまいになる。
主語をあえて言わない―それは言わぬが花の精神と共に培われた文化。
あなたでも、わたしでもなく、あなたとわたしでありたいと、願うから。


主語のない言葉。共有を求める言葉。

主体がぼやけてもなお、力をもつ日本語。僕はそんな日本語が好きだ。

誰かに伝わる言葉をあなたから探し、わたしが語ることで物語になる。
そんな作品群を創りたくて『Weのために』という演劇公演を企画した。


インターネットが当たり前に生活を支配し。
どんどん人間関係が希薄になっていくなか。
だからこそ人と人との生身の対話を描こう。
そう思って演劇を続けているかもしれない。


だけど一方で、僕はインターネットの力を信じてもいる。
どれだけ技術が発達しても。テキストなんて古臭くても。
ちゃんと想いをこめて文章を綴れば、言葉は誰かに届く。


言葉の力はけして失われていない。

だからこそ僕は言葉の力を信じる。

人が人に話すということを信じる。


たとえ人と人とは分かり合えなくても。

それでも分かりたくて言葉を諦めない。
あなたとわたしが[We]に近づくための物語を。





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松澤くれはプロデュース
『 Weのために 』
-あなたの短編集&わたしの長編劇-
2018年1月23日(火)~28日(日)
@Performing Gallery & Cafe 絵空箱
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▼作・演出▼
松澤くれは

▼出演者▼
江幡朋子
鈴木朝代
種村幸
早山可奈子
楊木賀央里

池上明杜
菅井育美
徳倉マドカ
福富朝希
三木万侑加

シミズアスナ(レティクル東京座)


【あなたの短編集】
『あたしのまくら』
これはひとりの人間の、「メタ落語」一人芝居。
噺家の言葉が、リアルとフィクションの境界をこえてゆく。

『あなたの月が消える前に』
月が人を狂わせるようになった近未来、大人たちは月を隠すことにした。
恋する少女が夢見る最後の夜。オスカー・ワイルド『サロメ』に捧ぐ詩。

『失われた文字を求めて』
はるか未来。かつてこの国には【文字】があった。
1000年後の女子高生が卒業式で蘇らせる、奇跡のコトバとは――?

『生きているって知っていた。』
「ぬいオフ」それは大切なぬいぐるみを持ち寄る秘密のお茶会。
自慢のわが子が一堂に会するなかで、悲劇は起こる。完全新作。


【わたしの長編劇】
『Fire pRay -秋津悠理のためのプレリュード-』

教育改革により学校制度が解体された、超監視社会の日本。
子どもたちは「友だち」を作ることを禁じられ、各家庭に幽閉された。
いつしかコミュニケーション学習AIに依存する歪な少女が増えてゆく。

「命の燃やし方は、自由だから」

ひとりぼっちのこころは行き場を求めて彷徨いはじめる。
大人になれなかった者の【少女殺し】を引き金に、物語は紡がれる。

――――秋津悠理を救えるのは誰か。
人と人はわかり合うため言葉を語り、その言葉は、わかり合えない溝を生む。

火遊び旗揚げ作品、松澤くれはガールズ演劇の原点を再演。
精緻にして華麗な、少女のための。命と、つながりの物語。


▼公演日程▼
2018年1月23日(火)~28日(日)

▼タイムテーブル▼
1/23(火)            19:30長編★
1/24(水)          19:30短編★
1/25(木)                  19:30長編
1/26(金) 16:00長編  19:30短編
1/27(土) 16:00短編   19:30長編
1/28(日)   13:00長編 17:00短編
★アフターイベントあり
※上演時間は各80分を予定。
※受付開始・開場は開演の30分前。
※開演10分前までにお越しいただけない場合、キャンセル扱いとなる場合がございます。

▼チケット▼
前売り3,000円
当日券3,300円
+1ドリンク代700円
全席自由席・日時指定

▼チケット取扱い▼
松澤くれはを応援するフォーム
12/1 22:00予約開始!

▼会場▼
Performing Gallery & Cafe 絵空箱
(東京都新宿区山吹町361 誠志堂ビル)

▼スタッフ▼
舞台美術:小林裕介
音響:DJ葉暮呉一郎
照明:阿部将之(LICHT-ER)
衣装:黒沢佳奈
小道具:定塚由里香
宣伝美術:イラスト…谷川千佳/デザイン…milieu design
Web:くろまく株式会社
演出助手:菊本恵美
協力:株式会社グッドラックカンパニー、辺見プロモーション、有限会社希楽星、リベルタ
協賛:火遊び
製作:松澤くれはプロデュース

▼公式サイト▼
https://kureha-produce.amebaownd.com/

▼お問合せ▼
new.project908@gmail.com



来年もお待ちしております。
その前に12月。
朝劇『夜に生きて、』後半ステージです。