いつでもない旅の記憶■6th day中編 | クレハズム

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北海道に別れを告げ本州へと上陸。マグロの聖地、いざ大間へ。

大間と言えば、本州最北端の大間崎。

電車すら通っていないため、一日数本のバスを逃すとガチで身動きとれなくなる。

リミットは約1時間半。

雨の勢いは増すばかり。
波も高くなってきたよ。

フェリーターミナルから歩いて大間崎を目指すも、徒歩で行ける距離ではないことに途中で気がつき、引き返してタクシーを呼ぶ。

この時点で割と時間をロス。
タクシーに運ばれ大間崎へ到着。

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カッコいい! 男の一本釣り!
無いはずの釣り竿と糸が見える躍動感あふるるオブジェ。

そして海の厳しさを裏づけるかの如く、雨と風はさらに強まってきた。
とりあえず記念碑の撮影だけでも、と思ったものの、

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悪天候により撮影が困難を極める。
碑には本州最北端の地云々なる記載があるのに全く写らない。残念。まあそんな時もあるでしょう。

などとモタついていたせいで、バスの時刻が迫ってきた。
まずい。大間崎、最大の名物は勿論マグロ丼に相違ない。
これを食べずして大間を去れるか、否。

しかしマグロ丼を提供するお店も存外に混んでいる。
列に並びながら、間に合うのか、ひたすらひやひや。

頼む。間に合ってくれ。

僕の純なる願いが神様に届いたのか、時間ありません急いでますオーラ全開の僕に店員さんが気を利かせてくれたのか、真偽のほどは定かではない。
席に案内され、ほどなくして、マグロ丼が出てくる。

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うまそううう。
数時間前に海鮮丼を食べたくせにマグロ丼うまそううう。

だが、ここで悲報である。
この時点でバスの停車時刻まで、15分を切ったのだ。
すなわち当該マグロ丼を10分以内に完食し可及的速やかに代金を支払ったのち迅速かつ早急にバスへと乗り込む必要があるのだ。

せっかくのマグロ丼。
味わう暇もなく口にかきこむ。
そのスピードたるや。割と速いことで著名な「音速」はおろか、速さでは比類なきと称される「光速」すらも狼狽するほどであったと、記憶している。

完食。

バス亭は目と鼻の先なので、なんとか間に合う。
これを逃せば、下手すると一泊余計に足止めを食らうことも考えられたため、ほっと一安心。

高波押し寄せる絶壁の海岸沿いを、バスはぐおんぐあんと進んでゆく。

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灰色の車窓。

下北半島の北端からぐんぐんと付け根までくだり、

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むつ駅に到着。
「ようこそ下北へ」に一瞬ビクッとする。そのシモキタではない。

ここからは鉄道が敷設されているが、電車には乗り換えず、再び別のバスに乗りこむ。

新しいバスは、山間に入る。

車内からも十分に分かった。
空気が、変わりつつあった。
近づいている何よりの証左。

長かった。遠かった。

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ついに本日のハイライトへーー。



つづく。