随分前に「コンピュータ関連のお困り事対応のボランティア」をやっている事を書いたが、休職(退職かな)の間は、義務的な事以外は、時間を持て余す事も有り、どう見てもかなりの重症状態でも「やってみましょう」と言ってしまう。

土曜の夜に「ノートPCが熱くてキーが打てない、ウィルスにでも感染したんでしょうか?」との急患対応が入った。

人間じゃ無いから、感染即発熱とか先ず無い。「PCの左か背面から熱風は出てますか?」No、ファンのおとは凄いとの回答。

間違いなく、ヒートシンクが誇りで詰まってる…熱いまで行ってればグリスも乾いてるだろう。

「日曜日に見せて下さい、多分すぐ治るでしょう」解体清掃とグリスの塗り直しなら30分も掛かるはずない。

その時は、全く心配して無かったが、先日(日曜日)の午後、実物を触って究極の後悔をする事になるとは想像もしていなかった。


分解清掃当日、道具を揃えていざ開始…実に12年前のWindows7〜8〜8.1〜10を経た骨董品。一瞬血の気が引く。

しかも自分で解体清掃しようとしたのか、ビスと穴が合ってない…一番の問題はプラスチック製のボディ経年劣化でパリパリに硬化柔軟性が皆無だ。下手したら割れる、本体を傾けるとサラサラと砂の様な音がする。絶対中でビス受け潰してプラスチックの破片が舞ってるだろう。


慎重慎重に解体を始めたが、普通は引っ掛け式のキーボードパネルがねじ止めされた様に動かない。

ネジは全部取った…何故…仕方なく預かって帰り、同一機種のリペア動画やFixitの手順を確認。どうしてキーボードパネルが外れない。

一番長いケレンで探ると3箇所に何かが当たる、隙間からルーペで見ると本来に貼り付いている。ここまでプラスチックが劣化するとは思えない、ミリ単位で剥がし、キーボードパネルが外れた。何と「カチカチになった両面テープ」で固定されてる!普通は絶対無い。誰かが修理したか中古品か…「絶対無い、有り得ん」。

ココから先は、スムーズに進んだが、予想通りプラスチックの破片が砂の様に出る、12本のビス受けも4本割れた。接着剤と補強パテで3つは復元できたが、1つは断面が合わず断念。結果は予想通り、廃熱フィンが埃と破片で詰まり放熱グリスはクッキーの様にカチカチ。

サクッと定番の清掃、完了の時刻は朝の7:00。清掃前、95℃だったCPUは43℃前後で安定、温風はキチンとでる。


やれる事は全部やった、頑張った・諦めなかったオレ、自分を褒めてやりたい。

何でコレの為に徹夜してしまうのか、性分だからでしょう。

その間も緊張すると頻尿がやって来る、PCのボディも経年劣化でボロボロだが、我が身も変わらんなぁなどと思いつつ。


そして本日。

「治ったよ、でももう長く無いから年内に買い替えを考えた方が良い。時間の問題で外装ボディが崩壊するからバックアップしてね」

「それとこのPC修理出したりした?」と聞いたら「やってないよ、譲って貰った」って…中身を弄ってたのは前の持ち主か!


ハメ込みが上手く出来ないからって、絶対開く部分に両面テープはるなよ…

このログを見た方、人から貰ったPCは「ジャンク品」位に思って下さい。決済に使ったり大切な情報や思い出の写真を入れるのは危険⚠️

ビス受けの折れはヒンジ(一番負荷が掛かる部位)にあり、据え置きで使うならWindows10サポート期限まで使えるが、持ち運ぶなら出来るだけ早く買い替えてお願い…商売で言ってるんじゃ無いから。

ノートPCを持って動かして砂が入った様な音がするなら、自分は速攻で交換する。新品しかかわないから知らんけど。


しかし、断れないんのよね…アカンなぁ、最悪やったが、面白かった。ここまで回復っしたと思おう!

ヘンタイ・オタクジャンカー爺さん、今日はもう眠る。