尿路上皮内癌(膀胱癌)の可能性大で始まった、検査〜手術〜治療の流れで、自身の心中に大きな価値観の変化があった。
仕事中心の外交行動より、家族や友人と過ごす事と体験へ時間と投資を廻す逆転現象が起こった。
兎に角、モノを増やしたくない。物欲的な欲求がほぼ無くなった。

しかし、回復基調に乗るに従い「仕事は半分まで減らした・・・今後の生活は大丈夫なのか?」という不安感が頭を過ぎった。

そろそろ3年目、来月からBCGの維持療法に移行する前段階で、中間決算をしてみた。
それぞれの方で加入している保険などが違うので、保険額は参考程度に見て頂けれと・・・・

コロナ禍と同時に始まり、罹患部位が特定できないままの検体採取とTURB、BCG注入6回、再検査入院(TURB/T)、セカンドオピニオン、3回のBCG注入、検査入院(TURB/T)。今まで真っ当に社会保障税も滞納せず暮らしてきた甲斐もあり、

実支出=¥415,789- 概ね40万円強/2.75年 ≒ 15万円/年。

<内訳>
外来検査診療:¥111,950-/2.75年 = ¥40,709/年
BCG治療:¥25,990-/9回 = ¥2,887.77-/回 (大体 ¥3,000-/回)
入院手術費用: ¥233,849-/3回 = ¥77,949-/回
セカンドオピニオン:¥44,000/回

少し、停滞し回復していく過程なら、十分に問題ない範囲。治療や検査の内容を聞けば概算見積もりができる。

収入というか、上記の支出に対して「がん保険・生命保険・個人医療保険」の保険額は、
・生保+医療保険:¥2,227,576/2回 (初回罹患見舞¥1,000,000-を含むので、ここは除外して考えるべき、BCG治療とCT/MRI検査の万超え検査の前受金と思うべし)
・がん保険:¥150,000/2回 (但し結果的に「癌の判定が見つからない場合は以後支給なし)

ざっくり¥180万の黒字、初回見舞を除去すると+¥80万/2.75年。少なくとも年末調整での医療費控除は申請不可。

直近の入院について保険請求が確定してはいないが、2回目とほぼ同じだとすると入院については生保+医療保険で十分カバーできている。
「生命保険」は「入院疾病特約」ので継続可能で、まあまあ問題なし。
「医療保険」も同じだが、「支払い免除特約」が付いていた為、初回の入院時点に遡り月払い保険料が還付され、以後支払いはない。ここは絶対的な安全圏。
逆に「がん保険」については、今後全く期待できない。入院でTURB/Tを受けても、採取検体から悪性腫瘍細胞が出なかったら、支払いはない。20才で入った月850円の保険はそんなもんでしょう。サブスクと見ても今後あまりメリットもなさそうなので、解約しても良い範囲かもしれない。
どの保険についても「通院特約」に加入していなかった点で、外来診療や検査、BCG治療にかかる経費は自己負担となるが、仕事半分=収入半分でも十分やって行けそうな生活モデルである。もし健康で余裕のある若い時の自分にアドバイスするなら「払込免除と通院特約をつけておけ」「保険に3つも入る必要はないね」+ 当然ながら「社会保障費や年金の未払いは期間は埋めておけ」3つ。

過去の日常生活から一変、収支が激変する事態になり不安になる心理はあったが、緻密に計算してみると案外大した事はない。
むしろ経済的な問題で心を病む方が生きる上でマイナス。「何と比べて困るのか?」発想を変えると不安感は解消する。

 

自分の場合、
「食っていけるのかな?」→「いやいや、もうそんなに食えん」
「残された家族の生活は大丈夫?」→「本当に問題が生じる時、自分は居らん。人の人生どうのを考える前に我のことを考えよ」
「迷惑・心配かけて申し訳ない」→「社会には持続力・再生力がある。自分など恒河沙の一粒に過ぎぬ」
最後は「不死の人間なんていない、自然現象の一つである」
で考えるのやめる。

この算定に加え「MoneyFoword ME」で、自分の管轄範囲にある全資産(固定資産・預金・株式・暗号通貨・個人年金・公的年金など)を合算してみるとどの程度、経済的柔軟性があるのかが、よくわかる。(アプリのステマではないです、自分で表計算してみても同じです)個人的には、負債がゼロな点が一番の安心ポジション軸であるが、それらを含め平場にカードを全部出してみる事が大事。

今後、どう展開するかは、未知数ながら「長くて後20年。自分勝手で全然OK」と現時点では言える状態。