主敵の癌とは別の通院日。
毎度変わらず車で向かう、行き先は都内だが随分な下町、コインパーキングも多い。
帰路を少し廻れば、以前会社の事務所があった鉄道ターミナル駅が近い。
納税やら支払いやら、全部辞めてしまえば良いのに、未だに社名と口座維持だけのメインバンクが有る。
月一回程のペースで、会社ごっこの残り香を感じる機会は、今となって貴重な外界との接点になった。
今となっては、ちょっとした買い物をするには丁度いい時空間。いつも年末はクリスマスシーズンの中「蒲鉾」の値段高騰に憤慨しながらスーパーの棚を見る。
<去年からの変化>
・鶏肉全般の値段が上がった、丸鶏(生)は、2割程小ぶり。
・ラム肉が増えた、特にカットの種類がラック、焼肉ロース、モモ以外の塊で売りに出ている。
・魚は高騰気味、仕入が上手く機能していない様子、雪害かもしれないが、品種が少ない。
・野菜類…根菜とキノコは、平年並み。葉物や葱類はちょっと高い。
まあここまでは、どうでも良い記録程度の内容。
気になったのは「音」、華美な電飾は自粛要請で、山手線外周では抑えられている。
何で節電要請を要請する政府の有る都心が「イルミネーションイベント」など訳の分からない電力消費をしているのに、沿線外部は薄暗く「させるのか」本当の個人消費の源泉は、生活圏の消費財にある、職場圏の飲食業の方が中央上層からの風景からは重さが違って見えるのだろうと、いつもの捻くれた目で斜に見てしまう。
しかし、今回は「音」。毎年歴代のクリスマスソングが何処かに何時も流れていたが、極めて静かなBGM系加えて音量が小さい。一番おおきな音が「PCRモニタリング検査」の呼び込み。それ意味あるの?カウントして自国内時系列変動以外の使い道以外無意味では?
ワクチン接種が進んだ状態なら、重症化数と専用病棟の利用率だけをモニターする方が、有効なんじゃないの?殆どひとの居ない会場をみつつ、無料PCRモニタリング設置予算があるなら、都内の薬局に潤沢な緩和薬になる解熱剤などの確保や補助で人口対備薬の比率を近隣他県にまで引き上げてはと感じた。
実際、都心のドラッグストアに解熱剤、頭痛薬、風邪薬は少、無い店もあった。逆に県を跨ぐと製剤薬局でも潤沢に提供され、入荷待ちにあった事が無い。何でこうもバランスが崩れるのか、自分は説明要素を見つけられない。
兎に角、コロナ禍とも違う、見えない線で世界が変わる奇妙で、もの寂しい年末の1日だった。
今年ももう3日で仕事納め、出来るだけ綺麗に片付けて身軽になろう。
来年は、賑やかでバカっぽい日常にもどるかなぁ、「ハァ〜毎度良くも飽きずに…だわ」が、どれだけ幸せだったのか実感する日だった。