こんにちは、ナオミです。ドミニカの家には、ハイチ人のJonasが住み込んでいました。
彼は主に、馬の世話や母屋の住人の洗濯などをしていました。が・・・それ以外は何をしていたのか謎です。
今思えば・・・・・。
元夫が働いている間はアタシはいつも家でお留守番でした。Jonasはずーーーーっと家に居ます。
いつも友達が来ては、離れの家の玄関に座ってぼけーーーーっとしてました。
洗濯をしてくれるといっても、さすがに下着は自分で洗いました。(当たり前やろ~~)
そんで、元夫からお給料をもらっていました。いくらあげていたのかは知りません。
このJonasですが、元夫に相談事があるといって家にやってきました。
なんでも国の母親が死んだので、棺おけ代を工面してくれないかという相談。元夫はかわいそうにおもって何がしかのお金をあげたようでした。それから数日国に帰りました。(多分)
その数日は、Jonasが居なくて気が楽で「あ~~~一人~~~♪」と、一人の時間を楽しみました。
外に出ても誰も居ないって、なんてステキ・・・。(社交辞令が苦手)
家はものすごく簡素なつくりでしたが、それでも裏庭には大きな木と柵で囲まれた・・・あれ、なんて言うんだっけ、馬が自由に走れるところ・・・。それと板で簡単に作られたデッキとベンチがありました。
そこに座って、風にあたりながら空想したり本を読むのが最高に好きでした。
ドミニカに唯一持ってきた文庫本が椎名誠の「哀愁の町に霧が降るのだ」でした。
滞在中、手垢が付くまで何度も読みました。本を何冊も持ってこなかったのは「ドミニカには永く居ないからな!」と言うアタシなりの抵抗でした。
さて、そんなこんなで月日が流れて、またある日のこと、件のJonas君がまた相談があるとやってきました。
相談事とは「国の母ちゃんが死んだから棺おけ代をくれ」でした!○%X★$*△!!!!!
バ~ロ~テメーこないだ母ちゃん死んだばっかりじゃんかよ!?何回母ちゃん殺すんだよ!おんどりゃ~~!
ひょっとしてこないだのは(も)嘘だったんかぁぁぁぁぁぁ!!!
アタシはこの時初めて心底スペイン語を習いたいと思いましたね。うちのだんなはテメーの父ちゃんじゃねえんだ!ボケ!!ととりあえず優しく言ってあげました。おほほ・・・・。
元夫もあきれておりましたが、棺おけ代をあげたのかは謎です。
彼は今頃何をしているんだろうか・・・・。母ちゃんは元気だろうか。Jonas、とんでもねえやつだったけど、おとなしい、いいやつだったな。だれにも懐かない馬、ショコラは彼だけには懐いていたしな~。元気でやってるかな。