妊娠経過~67 2人部屋 | 『新種・負け犬』の私が産んだワケ

妊娠経過~67 2人部屋

27th Apr 2005 

いよいよ明日、出産だ…。本日の午後からは、夕食は抜き。

帝王切開なので、水抜きが始まる。

妊娠中に倒れたとき、6人部屋の仲良しさんも次々帝王切開で、同じように

夕食抜きだったから覚悟はしていた。水も飲めないんだよね。辛いけど、朝までの我慢。。。


6人部屋の一人は、翌朝一番で、帝王切開と決まっていたが、

主治医に緊急手術が2件立て続けに入ってしまい、

夕方まで延期。前日の午後から飲まず食わずの悲劇。

そんな事態が起こらないことを祈るのみ。


今回は、なんてたって、GW前なので、私と同じように計画出産(主治医がGW休みだから…という理由)

が多く、6人部屋なんて一杯!

ということで、かろうじて2人部屋に。

お隣さんは、どうも、ひどいツワリで、何も食べられなくなってしまい、

ひたすら点滴入院しているらしい…ということが分かった。

ツワリか~半年前のことなのに、もう、3年くらい前のことみたいに懐かしい。


時々来るだんなさんが、めちゃくちゃ若くて、驚いたりして…

そうです、それはきわめてフツーの有様でしょう。

自分が高齢出産だからって、驚くことなかれ…。

でも、前回入院したときは、ほとんどが高齢で、むしろ、36歳の私なんて若造。

やっぱり、全体の10%しかいない不健康妊婦のうち、高齢出産が8割を占めるのだ。

若いってすばらしいことなんだ…。と実感。


夕方、夫と連れ立って、義父、義母がお見舞いにきてくれた。

当日は朝早くから出産で、それに立ち会うには、遠すぎるし、どうせ、赤ちゃん抱けないし…

という理由で、前日に来ることにした、とのこと。

もう一つは、本日、義母の誕生日で、見舞いがてら、

夫も含め、久しぶりの親子水入らずで外食をするのが目的。


申し訳ないが、変わっている…とえるほど超子供っぽい義母は、

もう、病室に入った瞬間からソワソワし、「夕食にいくもんだから…」とウキウキが隠せない。

う~ん、楽しんでくれ…。そして、そっとしておいてくれ…。

義父は、励ましてくれたし、大人の態度。ありがたいという気持ちが心から沸いたのだが(苦笑)


前日の私は、

これまでの乗り越えるもの、捨ててきたもののことを

静かに考えて出産に望みたいと心から願いつつ、

生まれて初めての「手術」、そして、子供が出てきちゃう…という物理的な不安に

押しつぶされそうな状態…。

なんで、こちらが、6○回目の誕生日にソワソワしている人を盛り上げなければならないのか

全く分からない。

まあ、愚痴です。

嫁と姑だからイライラするのか、

そもそも「子供っぽい大人」超嫌悪症の、私の偏屈な性格が問題なのかは

もう、分からなくなっているが、どっちでもよかった。


帰った後に、ホッとしている自分とともに、

誰もいなくなった病室がちょっぴり心細く、少し、泣いた。


お腹に子供がいると、

「もう一人の体じゃない」とか、

「一人じゃないんだ…」とか、ドラマではいうけれど、

ホント実感ない。

だって、お腹の子供とは、まだ、顔も合わせられないし、

話すこともできないしね。

ホント、私って、妊婦失格だわ…。


隣の若妊婦は、今日も苦しそう。

頑張れ!お腹の子もがんばってるよ。

おそらく世界中の妊婦は、前を向いて生きてるよ!

だから、一緒に頑張ろう!